...ふらふらと蹌踉(よろけ)たんです……酷く酔っていましたわね...
泉鏡花 「浮舟」
...つい蹌踉(よろ)けなりに梯子段(はしごだん)の欄干へつかまると...
泉鏡花 「薄紅梅」
...少(すこ)し蹌踉(よろけ)るのは見(み)るのも氣味(きみ)が惡(わる)い位(くらゐ)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...思い切って蹌踉(ひょろひょろ)とよろけ出す...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...高柳君は蹌踉(そうろう)として進んでくる...
夏目漱石 「野分」
...稍(やや)蹌踉(そうろう)蹣跚(まんさん)として歩いていたわけです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...間もなく奥から蹌踉(よろけ)出して来た...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...かれは蹌踉(ふらふら)とした...
室生犀星 「幼年時代」
...……ナゼ返事をして下さらないのですか……お兄様はあの時の事をお忘れになったのですか……」私はヨロヨロと背後(うしろ)に蹌踉(よろめ)いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...長羅は蹌踉(よろ)めきながら杉戸の方へ近寄った...
横光利一 「日輪」
...彼の身体は左右に二足三足蹌踉(よろ)めくと...
横光利一 「日輪」
...」長羅は再び蹌踉めきながら彼女の方へ歩みよった...
横光利一 「日輪」
...そして蹌踉(そうろう)と夜の街へ歩き出ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蹌々踉々(そうそうろうろう)の足どりのまに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蹌踉(そうろう)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
...案内者に踉いて来た五郎といふ犬が真つ先きに池の中に飛び込んだ...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...彼の蹌踉(そうろう)とした姿のあることだけが...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...蹌踉として起きて来た...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??