...男の身体はゆらゆらと蹌踉(よろ)めいたと思ったら...
池谷信三郎 「橋」
...ふらふらと蹌踉(よろけ)たんです……酷く酔っていましたわね...
泉鏡花 「浮舟」
...蹌踉(よろ)めく袖が...
泉鏡花 「婦系図」
...こんなに彼が蹌踉(そうろう)としているのを見たのは初めてだ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...高田の馬場の喫茶店へ蹌踉(そうろう)と乗り込むのでした...
太宰治 「兄たち」
...蹌々踉々(そうそうろうろう)として此方(こなた)に向いて歩いて来ます...
中里介山 「大菩薩峠」
...若者はぱか/\と四つ脚の拍子よく走せて行く馬の後から手綱を延ばして踉いて行く...
長塚節 「芋掘り」
...ただ一人高柳君は蹌踉(そうろう)として敵地に乗り込んで来る...
夏目漱石 「野分」
...蹌踉(そうろう)とした足どりで彼が町を歩いていると...
火野葦平 「糞尿譚」
...而もなほありあまる愛着と未練と淫情と臆病とに後髪(うしろがみ)を絶えず曳かれつつ蹌踉として進むに進めぬ惨(みじ)めさ...
室生犀星 「愛の詩集」
...その蹌踉(そうろう)状態の下に行われたる夢遊行動中にも亦(また)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...片手を幽霊のようにブラ下げたままフラフラとパーポン氏の前に蹌踉(よろ)めき寄って来て...
夢野久作 「霊感!」
...秋三は蹌踉(よろ)めいた...
横光利一 「南北」
...彼は蹌踉(よろ)めきながら...
横光利一 「日輪」
...相当に危険な崖の上を風に吹かれて蹌踉(よろ)めいているらしい...
横光利一 「夜の靴」
...」日の射しかかっている方へ踉めき出る煙草の煙りを眺めながら...
横光利一 「旅愁」
...雲霧は踉(よろ)めいた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...酔歩蹌踉(そうろう)と...
吉川英治 「三国志」
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