...跼天蹐地の孤児は漸くに青雲の念燃ゆるが如くなる青年となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...蟇(ひき)のごとく跼(しゃが)んで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...足には草履(サンダル)を穿いて例の大象の立像の下に跼みながら...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...戸口の前に跼(うずく)まったのでした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...正体もなく崩れ跼(うずく)まっていた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...殊更らしい顰めっ面をして万年青の前に跼んでいるのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蜂の巣の下に蹲跼して...
牧野信一 「夜見の巻」
...弟もやはりそこに跼(しゃが)んでは遊んでいたのに...
室生犀星 「童話」
...微笑み跼まるのに眼がふれたからであった...
室生犀星 「庭をつくる人」
...そうでなければ我から小さな見聞に跼蹐(きょくせき)するものとの...
柳田国男 「木綿以前の事」
...野郎ッ」呻きながら跼(かが)む奴の...
山本周五郎 「お美津簪」
...肩の跼(かが)んだようなうしろ姿を見やりながら...
山本周五郎 「菊千代抄」
...躯をまるく跼(かが)めて...
山本周五郎 「さぶ」
...と云いながらこっち向きに跼(かが)み...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...土台石の隙間のところへ跼んで...
山本周五郎 「風流太平記」
...直ぐに跼(しゃが)んで...
夢野久作 「巡査辞職」
...……この女はここでこんな風に跼(しゃが)んで...
夢野久作 「暗黒公使」
...跼(ひざまず)いて詳密(しょうみつ)に告げている間もなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
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