...シカモその志が決して区々日本の学界や文壇の小蝸殻(しょうかかく)に跼蹐(きょくせき)しなかったのが証される...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...こうして跼まないで...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...生命が惜しければ、誰も近よってはいけない」帆村は、そういうと、跼んで、一同のところへ引返してきた...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...またその場に跼(かが)んだ...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...妻戀稻荷の前に跼(しやが)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さほど大きくもない額の前に跼(しやが)んで眺め入つてゐる...
長谷川時雨 「裸女の畫」
...京都の小天地にのみ跼蹐して滿足し得た時代は既に過ぎ去つたのである...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...更に跼蹐して二三の號舍を仔細に窺へば...
原勝郎 「貢院の春」
...宗藩の祖である政宗(まさむね)公がまだ跼蹐(きょくせき)した頃...
本庄陸男 「石狩川」
...立ったり跼(かが)んだり...
本庄陸男 「石狩川」
...そこの蛇籠(じゃかご)に跼(しゃが)んで...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...めたん子は裏口に皆の眼のつかない處に跼んで...
室生犀星 「めたん子傳」
...前跼(まえかが)みの姿勢でのろのろと鈍重に歩いてゆくようすは...
山本周五郎 「青べか物語」
...そこへ跼(しゃが)んで...
山本周五郎 「風流太平記」
...彼の側へ跼(しゃが)み...
山本周五郎 「風流太平記」
...そして跼んで、甲斐の左の腕を自分の首にかけさせ、両手で抱くようにしながら、用心ぶかく、そろそろと斜面を滑らせた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...摺り足の音忙(せわ)しく一人の家臣が取次口へ跼(ひざま)ずいた...
吉川英治 「剣難女難」
...『首がねえな――』そういって一人が小腰(こごし)を跼(かが)めて見ていましたが...
蘭郁二郎 「穴」
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