...硯友社という小さい天地にばかり跼蹐(きょくせき)しないで...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...それから腰を下ろすと下に跼(しゃが)んで長い靴と靴下とをぬぎ始めた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...私は前跼(まえかが)みになると...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...正体もなく崩れ跼(うずく)まっていた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...ちょっと跼んで、短刀をそこへ投げつける格好をやって見い」係官は、この南洋土人のような色の黒い男を、特に我々にはしなかったお前と云う言葉で呼んだ...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...そしてその子供だけがまだ地面に跼(こご)んだまま一人で何かして遊んでいた...
堀辰雄 「美しい村」
...白絣の袂の下に跼んで...
水野仙子 「夜の浪」
...既に後退性に方向されていることを認め得ないで私に固執した小芸術に跼んでいるところとあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...暇さえあれば跼(しゃが)んで唾を吐きながら居たのである...
室生犀星 「天狗」
...めたん子は命ぜられたまま土間に跼み込んで...
室生犀星 「めたん子傳」
...前跼(まえかが)みに机へ向っている妻の姿を見ると...
山本周五郎 「雨あがる」
...跼めた上半身を起こすなり...
山本周五郎 「さぶ」
...例のとおり八重が眼の前に跼んで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...コッソリと跼(うずく)まり込みながら...
夢野久作 「斜坑」
...窓の下に跼(しゃが)み込んでしまったから……...
夢野久作 「暗黒公使」
...コンナ部屋に跼(かが)まっているんだから推して知るべしだろう...
夢野久作 「焦点を合せる」
...共にそこへ跼(うずく)まりながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...跼(かが)んだり起きたりしています...
蘭郁二郎 「足の裏」
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