...そして床に腹匍(はらば)いせんばかりに跼(かが)んで...
海野十三 「蠅男」
...靴のうえに蹲跼(しゃが)みこんでいたのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ところどころに娘をみつけた父母が跼(かが)んでなにかを飲ませてい...
峠三吉 「原爆詩集」
...私は妻の枕許に跼み...
外村繁 「夢幻泡影」
...井戸のそばの岩のうえに跼んで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彼はリヤカーの中で跼み身をちぢめてぼうつと熱に浮かされた頭に車の響きが激しく伝はつて来るのを覚えながら...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...ぼんやり椅子に胡坐をかいて跼つてゐたのである...
牧野信一 「秋・二日の話」
...私は踏段をおりてゆき、跼んで、まず彼女のふなばたをしらべた...
山本周五郎 「青べか物語」
...前跼(まえかが)みの姿勢でのろのろと鈍重に歩いてゆくようすは...
山本周五郎 「青べか物語」
...立ち跼(かが)みのときなど...
山本周五郎 「追いついた夢」
...彼は跼(かが)んだ恰好のままそれを披(ひら)いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...跼めた上半身を起こすなり...
山本周五郎 「さぶ」
...地面へ低く跼んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...痩せた少し前跼(まえかが)みになった肩と...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...猛烈な腹痛と共に代る代る道傍に跼(かが)み始めたので...
夢野久作 「近世快人伝」
...二人の中間に跼(しゃが)むか片膝を突くかしたまま...
夢野久作 「巡査辞職」
...ライターを点けた彼の火の方へ跼んでから...
横光利一 「旅愁」
...そして前跼(まえこご)みになって...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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