...シカモその志が決して区々日本の学界や文壇の小蝸殻(しょうかかく)に跼蹐(きょくせき)しなかったのが証される...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...やっぱり前跼(まえかが)みになって...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...感情の跼蹐(きょくせき)があった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...賢達の理才のというだんじゃありません」のっそりと跼(かが)んで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...うすぼんやりと焚火のそばへ跼みこむと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...殊更らしい顰めっ面をして万年青の前に跼んでいるのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私(わたし)は跼(かゞ)んでその寢床(ねどこ)を日光(につくわう)の眞中(まなか)に置(お)くやうに引(ひ)いた...
水野仙子 「日の光を浴びて」
...おい一服しようと土手の草の上に跼(しゃが)んで煙草(たばこ)を喫(の)み...
室生犀星 「生涯の垣根」
...あぶらのように美しい肌を白い砂利の間に跼ませている...
室生犀星 「とかげ」
...犬のように昨日自分でしたところに跼(かが)んで...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...そうでなければ我から小さな見聞に跼蹐(きょくせき)するものとの...
柳田国男 「木綿以前の事」
...野郎ッ」呻きながら跼(かが)む奴の...
山本周五郎 「お美津簪」
...ボディーを手で叩き、跼(かが)んで、ボディーの下の車軸や、エンジンの連結部を眺めたりするのだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...ひっそりと墓標の前へ跼(かが)みにいった日のこと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...一彼は立停って、跼(かが)み、草履の緒のぐあいを直す恰好で、すばやくそっちへ眼をはしらせた...
山本周五郎 「夕靄の中」
...仲よさそうに並んで跼(かが)みながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...コンナ部屋に跼(かが)まっているんだから推して知るべしだろう...
夢野久作 「焦点を合せる」
...洗いあげた大根の輪に包まれた清江がまだ水の傍に跼んでいる...
横光利一 「夜の靴」
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