...活きた虎のように跳ね起きて遊びにゆくに違いない...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...右手の指の間にぴちぴち跳ねまわる海老を捉えている図で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼を寝床から跳ね起させた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...下働きの非人は土を跳ねながらせっせと掘っていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...唇は芝蝦の子でも跳ねるようにピクピクと痙攣(ひきつ)れる...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...ところせましと我物顔に跳ね廻っている...
久生十蘭 「魔都」
...もうとつくの昔兄きは船から跳ね出されたものだと思つてゐましたから...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...思い切り変てこな恰好をして跳ね廻り...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...阿部はぽんと跳ねあがり盲(めくら)めっぽうの迅(はや)さで杉本の頭に抱きついた...
本庄陸男 「白い壁」
...このまま顔を洗わないでも行く」嬉んで今松は跳ね起きると...
正岡容 「寄席」
...ことに黒ずんだ分厚な唇はまるで一疋(ぴき)のいもりのように跳ね返って...
室生犀星 「香爐を盗む」
...その盛んに群れている時はせり合うた鰯が水面へ跳ね上るくらいで...
室生犀星 「不思議な魚」
...水玉をとばしながら跳ねた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...とび跳ねて猛犬の円陣を突破し...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その手を非常な力で跳ね除(の)けながら唖女は...
夢野久作 「笑う唖女」
...眼にする物象が絶えず跳ね動いているような活気に矢代は人からも押され気味になり...
横光利一 「旅愁」
...猪口才(ちょこざい)なと跳ね上がった河内房は...
吉川英治 「剣難女難」
...と石突きの先が谺(こだま)して宙へ跳ね返された...
吉川英治 「宮本武蔵」
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