...自由に「高貴」に此跳梁を肯定する事を得ざる僕の理想との矛盾に在る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...嵐、凪(なぎ)、霧、雨、雪、花、季節による色彩のうつり変り、穏かな河、とどろく滝、飛ぶ鳥、跳ねる魚、そそり立つ峰、深い渓谷――自然のすべての形相は、単に嘆美されるのみでなく、数知れぬ写生図やカケモノに描かれるのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...或る者は殺人魔の跳梁(ちょうりょう)であると申し...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...又必ずしも食事の時に限らないで、いつ、どんな物を見せびらかしても、直ぐ跳び上った...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...器械体操で習練した身軽さで跳(と)びあがり...
徳田秋声 「仮装人物」
...急にその巨大な体躯(からだ)を跳上(はねあ)げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...光り蟲しげく跳びかへる夜の海の青き面をや眺むらむあてなき瞳遠く放たれ息らひたまふ君が側へに寄りそへるに浪はやさしくさしきたりまたひき去る浪遠き渚に海月のひもはうちふるへ月しらみわたる夜なれや言葉なくふたりさしより涙ぐましき露臺の椅子にうち向ふこのにほふ潮風にしばなく鴎鱗光の青きに水流れ散りてやまずせかれぬ戀魚の身ともなりぬれば今こそわが手ひらかれ手はかたくあふるるものを押へたり...
萩原朔太郎 「歡魚夜曲」
...次には跳び起きて蝋燭に火をつけ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...急に跳ね起きて机の方に寄って行って眺めると...
久生十蘭 「魔都」
...若さと躰力を賭(か)けて、右に左に、跳躍し、すりぬけた...
山本周五郎 「風流太平記」
...スピッツが軽く跳び退く度にバックの肩が咬み裂かれた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その瞬間にバックが跳びこんでいた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...飛(と)び跳(は)ねると※麻の幹に突きあたりながら...
横光利一 「日輪」
...ぽいッと跳び越した瞬間の...
横光利一 「洋灯」
...簗(やな)の上で跳(は)ねる銀の魚(うを)のやうに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...いったん地にすてた黒衣(くろぬの)がフワッと勢(いきお)いよく跳(と)びついてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かえって跳躍を迅(はや)めて...
吉川英治 「源頼朝」
...犬が跳びつく...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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