...踊ると云ふよりも跳(は)ねまはつてゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...(クラムポムは跳ねてわらつたよ...
小穴隆一 「一顆の栗一顆の小なし」
...むしろすばらしい跳躍であります...
薄田泣菫 「桜の花」
...時々小さな魚が水の面に跳ね上るのが見られたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一弾が丸太小屋の屋根を突き抜けて跳び込み...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...今でもはだしで跳ね回っとるだろうて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それは草木の決意であり跳躍である...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...渾身(こんしん)の力を絞ってやっと蓋を跳上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...板囲いの中から一斉に跳り出した五人の新撰組が...
中里介山 「大菩薩峠」
...アッと大きな声を出して跳上ったりすることが多かった...
中島敦 「狼疾記」
...日暮れを合図に終航にする川蒸気の事ですから、これが多分最終船と言うのでしょう、続け様にトボケた汽笛を鳴らして、低い仮橋の橋桁の下へ入ると、屋根の上の無頼漢(ならずもの)の身体(からだ)は、一寸(ちょっと)屈(こご)んだと思うと、ピンと跳ねて、頭の上の橋桁へサッと飛付きます...
野村胡堂 「悪人の娘」
...狷之介樣、殿樣を御留め下さい」平次と狷之介とガラツ八が一生懸命宥(なだ)めて居るうちに、柄に似ぬ輕捷な三吉の又三郎は、二つ三つ跳んで、木戸から路地へ、往來へと逃げ去つて了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供のように跳ね廻って遊んでいた...
久生十蘭 「湖畔」
...そのとたん真名古は猛烈な跳躍をして椅子の後ろから飛び出すと...
久生十蘭 「魔都」
...急いで床から跳ね起きて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...跳ねるような抑揚をつけて言った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...いたずら盛りの和子たちが喜々と飛び跳(は)ねていらっしゃる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...土匪はわれがちに土間の外へ跳び出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索