...建物と建物との間の路次(ろじ)の様な所へ来ると...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...同じ路次(ろじ)へ入ったり出たりした後(のち)に...
田中貢太郎 「水魔」
...寿月君の宅はすぐ通路の左側のパン屋の横になった路次の奥にあった...
田中貢太郎 「変災序記」
...取引所の筋向うの細い路次の...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今のところに変って来る前先(せん)の時もあの路次にはもういないというから...
近松秋江 「霜凍る宵」
...元気よく路次を出て行った...
徳田秋声 「足迹」
...帰りに暗い路次のなかの家へ入って...
徳田秋声 「足迹」
...本郷の講釈場の路次に逼塞(ひっそく)し...
徳田秋声 「縮図」
...隣家との間にある狭い路次から...
豊島与志雄 「反抗」
...危ないよ」路次のところから...
中里介山 「大菩薩峠」
...(水色のプラットホームと躁(はしや)ぐ少女と嘲笑(あざわら)ふヤンキイはいやだ いやだ!)ぽけっとに手を突込んで路次を抜け...
中原中也 「山羊の歌」
...十年振りで始めて君等に逢ったんで何だか窮屈な路次(ろじ)から広い野原へ出たような気持がする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...友人の案内を受けながらまつ暗な狹い路次を曲り曲つてやがてはひつたのが私人の宅らしい感じの二階建...
南部修太郎 「阿片の味」
...この路次裏の家で酒となり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...色坊主が百夜通(ももよがよ)いの事路次の角店(かどみせ)――一度は閉(し)めた例の肉屋をまた開業して――石秀(せきしゅう)はもうくだらないムシャクシャなどは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...先にそこの路次から表へ走りかけたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...路次の狭い長屋の奥へ入って行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そこらの路次の蔭...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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