...唯今こちらさまのお猫さんが横町の犬に追われて向うの路次(ろじ)に逃込みました...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...そこの暗い路次の中に入ってみたが...
近松秋江 「狂乱」
...すぐ路次の突当りの門をそっと扉(とびら)を押し開いて先きに入り...
近松秋江 「黒髪」
...とある路次裏に母親に会いに往った時の最初の印象を思い浮べてみた...
近松秋江 「霜凍る宵」
...渋柿)曙町より(七)毎朝通る路次に小さなせいぜい二室(へや)ぐらいの家がある...
寺田寅彦 「柿の種」
...元気よく路次を出て行った...
徳田秋声 「足迹」
...薄暗い路次の中から広い通りへ出ると...
徳田秋声 「爛」
...ブリキ屋のつい近くの路次に往んでゐた...
徳田秋声 「チビの魂」
...大して悄(しょ)げもせずに路次を立ち出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夕(ゆうべ)の路次を抜けて...
夏目漱石 「永日小品」
...祇園町友禅の 赤く燃えたつ祇園町銀の糸の雨は斜に降りしきる渋色の 蛇の目の傘に降る雨も上に下にと降りしきる鴨川の 河原に啼いた河千鳥君と別れた路次口に雨はしきりと降りしきる...
野口雨情 「別後」
...いつしか傘屋の路次を入つてお京が例の窓下に立てば...
樋口一葉 「わかれ道」
...私の家は細い路次の奥の井戸(間もなく共同水道となつた)の隣りにあつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...よく細路次の突当りにあつた...
正岡容 「寄席風流」
...この薄暗い路次の奥に仄見える木戸の燈火は...
正岡容 「寄席風流」
...僕は僕の下宿の路次の僕の薄暗い穴から出た...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...どの窓や路次の中にも...
吉川英治 「折々の記」
...白楊のない方へうッかり行くと、行けども行けども同じ藪か、ふくろ路次...
吉川英治 「新・水滸伝」
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