...非常に傾斜の急なところに路をつくったので...
石川欣一 「可愛い山」
...迷路の研究に耽(ふけ)っていましたよ...
海野十三 「千早館の迷路」
...……同宿の修行遍路――いづれ炭坑夫などのドマグレで...
種田山頭火 「行乞記」
...高低定(さだま)らざる石の多い路の凹処(くぼみ)には...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...路の傍に田舎(ゐなか)には何処にも見懸ける不潔な肥料溜(こやしだめ)があつて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...そこから本堂へ導く並木路を歩いて行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...悩みを経るごとに少しづつ活路か開けて来るかのやうな感じであつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...あんな退屈な線路はない...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...街路にはあまり人が出ていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...迷途覚路夢中行と...
中里介山 「大菩薩峠」
...右隣の久吉さんと、左隣の檜木(ひのき)さんは、昔からの知合だと言つてる癖に、往來(ゆきゝ)はおろか、朝夕の口もきかず、お向うの按摩さんなどとは前世からの仇同士見たいに、路地で逢つても、お互に顏をそむけて居りました」「どうして、そんなに仲が惡かつたのだ」「皆んな因縁(いんねん)をつけて、金をほしがるからでせう」此邊にも、何にか仔細がありさうですが、平次はもう一度話題を變へて、「お萬が昨夜外へ出たのは何刻(なんどき)だ」「出かけるとき戌刻(いつゝ)の鐘が鳴つて居ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結局彼は今までよりいくらか広い小路の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...すなわちその謀を用いて三海皆臣属しければ王馬に乗りて遊び行く路上馬が足を折り挫(くじ)いた...
南方熊楠 「十二支考」
...煙がひどいのでよくわからないが両国広小路の向うも火のようだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...傾き勝ちな小路の肌は滑かに青く光つてゐた...
横光利一 「妻」
...道路面からわづかにさす明りで...
吉川英治 「折々の記」
...裏切ったわけではないのか」「妻の波路に...
吉川英治 「私本太平記」
...「どこへ曲った」「たしかにこの路次」「抜けられるな――しまッた――早く先へ廻れ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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