...路(みち)ばたの青芒(あをすすき)を食(く)つて居(を)りました...
芥川龍之介 「藪の中」
...彼は富江と別れて十幾町の歸路を...
石川啄木 「鳥影」
...大きいビルディングとビルディングの間の狭い路を入ると...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...どっかへ秘密の通路がこしらえてあるのかもしれないぞ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...路もせに散りけむ山櫻も既に枯れつくしぬ...
大町桂月 「常磐の山水」
...慇懃(いんぎん)な挙動(ものごし)で通路をあけてやったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...信濃路...
種田山頭火 「旅日記」
...廓外(くるわそと)の路地にはいないような噂を耳にした...
永井荷風 「草紅葉」
...月の路地の中ながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花屋とコロッケ屋の小さい路地を曲った...
林芙美子 「泣虫小僧」
...スコッチのハイボール飲んでるうちに越路来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...から倉庫の下にも水路があって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...河内路や東風(こち)吹き送る巫女(みこ)が袖雉(きじ)鳴くや草の武蔵の八平氏三河なる八橋(やつはし)も近き田植かな楊州の津も見えそめて雲の峰夏山や通ひなれたる若狭(わかさ)人狐火やいづこ河内の麦畠しのゝめや露を近江の麻畠初汐(はつしお)や朝日の中に伊豆相模(さがみ)大文字や近江の空もたゞならね稲妻の一網打つや伊勢の海紀路(きのじ)にも下(お)りず夜を行く雁一つ虫鳴くや河内通ひの小提灯糞...
正岡子規 「俳人蕪村」
...電燈(でんとう)の向(む)こう側(がわ)の暗(くら)い小路(こうじ)から出て来て...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...いきなり道路脇(わき)にじやあじやあと放尿をやらかすその光景にも何かしら一種のもの悲しさを覚えさせられたものである...
宮地嘉六 「老残」
...住持のもてなしをも辞して私たちは帰路を急いだ...
柳宗悦 「全羅紀行」
...腰から下が廊下になっている通路を通りながら...
横光利一 「上海」
...」――この家を辞してまた橋を渡って昇降常なき路を辿って行く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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