...河鹿鳴くなる中津川の浅瀬に跨(またが)り...
石川啄木 「葬列」
...支那の歴史有りてより支那北部の民は常に馬に跨って奪掠をする...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...急ににこ/\してその前に立(た)ち跨(はだ)かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...今の私は想像と幻想との不思議な翼に跨がり...
薄田泣菫 「独楽園」
...赤い寝帽をかぶった奴はやはり半分跨ぎかけたままだし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...森鴎外先生はその頃から団子坂上の藪下という所に居られて馬に跨(またが)って通って居られるのを見かけた...
高村光太郎 「美術学校時代」
...人足の肩に跨がり...
直木三十五 「南国太平記」
...李陵は韓校尉(かんこうい)とともに馬に跨(また)がり壮士十余人を従えて先登(せんとう)に立った...
中島敦 「李陵」
...停車場の横丁で思ひ切つて宿屋の閾を跨えた...
長塚節 「開業醫」
...燦たる馬に跨つて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...敷居も跨(また)がせるこっちゃない」「何だと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青毛の馬に跨がり...
野村胡堂 「礫心中」
...まず天馬の背に跨がることが出来なければ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...たうとう本家の閾を跨いでしまつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...「もう一と跨ぎで長屋の木戸だ...
山本周五郎 「へちまの木」
...ほんのひと跨(また)ぎの近さにあった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...長羅は一人高く馬上に跨って対岸を見詰めていた...
横光利一 「日輪」
...しかも暮正月を跨(また)いでである...
吉川英治 「私本太平記」
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