...病気でだ」ちょっとの間、会話が跡絶えた...
梅崎春生 「記憶」
...それからおのづと跡絶えてしまつてゐたやうすである...
小穴隆一 「二つの繪」
...話は跡絶えてた、跡絶えさせたのは、ぼくたち老人どもが想像に安んじてて、一應現場を見てみることをしないでゐたからだが、人を責めるのでなく、人に詫びなければならないのはどうやら僕自身のやうに思ふ...
小穴隆一 「二つの繪」
...話し声がふと跡絶えると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まるで人跡絶えた山の中に入ったようなものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...御所の溝端に人跡絶えしころ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...南水域に鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)として跡絶えず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...人跡絶えた島にも見える...
林芙美子 「屋久島紀行」
...会話ははたと跡絶えてしまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いつか弓(きゆう)の音も跡絶えてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この友達とはもう四年ほども交はりが跡絶えてゐたのであるが...
北條民雄 「道化芝居」
...その先は全く人家の跡絶えた森や野や谷間の連続で...
牧野信一 「ゼーロン」
...この人跡絶えた城内で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雪間なき吉野(よしの)の山をたづねても心の通ふ跡絶えめやはと慰めるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜の暗きに乗じて人跡絶えたる町をドルンバハに向つてずつと先まで歩み行く考に候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...隙間からかすかに吹き入っていた微風が跡絶えるように...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...人跡絶えたモノスゴイ山奥に...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...彼は人跡絶えた北海道の原始林や処女林の中を...
夢野久作 「白菊」
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