...ほとんど跡形もないまでに荒廃し果てている……」痛ましげに広い額に皺よせつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...跡形もないこといい触らして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...以前(まえ)の跡形もない家もあった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...今でこそ跡形もないが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...言えることは王女が消えて跡形もないということだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...それとも僕の想像が跡形もない事を描き出したのであったか...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...十太夫は主人右衞門佐に逆意があるなどゝは跡形もない事で...
森鴎外 「栗山大膳」
...壕も坑(あな)も埋まって跡形もない...
吉川英治 「三国志」
...すべては泡沫(うたかた)の跡形もない...
吉川英治 「親鸞」
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