...* * * ** * * *『此処でまた待つて居ますか?』多吉は後に跟(つ)いて来る松子を振回(ふりかへ)つて言つた...
石川啄木 「道」
...まずこれで可(よ)しと汗を容(い)れて心静かに後を跟(つ)けて...
泉鏡花 「活人形」
...おのが跟けて来し男の外になお一人の声しけり...
泉鏡花 「活人形」
...「どれ後を跟けましょう...
泉鏡花 「活人形」
...子守が跟(つ)いて来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...女は又赤泊の街道へ出る處まで教へてくれるといふので二三町余と共に跟いて來た...
長塚節 「佐渡が島」
...一緒に跟(つ)いて...
野村胡堂 「音波の殺人」
...麻布からあっしを跟けて来たのも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこまでもどこまでも見え隠れに跟けているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分」八五郎は後ろから跟(つ)いて来た平次に場所を譲(ゆず)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎はブリブリしながら跟(つ)いて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...と聞いてるんだよ」「俺かい? 俺は労働者だよ」「労働者? じゃあ堅気だね? それに又何だって跟けられてるんだい?」「労働争議をやってるからさ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...「なにが荒神さまだ」と彼は昂軒のあとを跟(つ)けてゆきながら首をひねった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...おいとまをしてあとを跟けたわけです」甲斐は書いていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一人の浪人者があとを跟(つ)けて来た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鯨の新婚旅行に跟随(つい)て行く馬鹿者が私一人じゃないのです...
夢野久作 「近世快人伝」
...その背後から跟(つ)いて行った...
夢野久作 「戦場」
...死ぬが死ぬまでその犯人に跟随(くっつ)いて行って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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