...平太郎も別れが惜しいので後から跟いて往った...
田中貢太郎 「魔王物語」
...先ず小羊(こひつじ)を抱(だ)いて渡ると親羊(おやひつじ)が跟(つ)いて渡ると云う例をひいて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「私の後(あと)を跟(つ)けて来たのですか...
夏目漱石 「こころ」
...それから自分も夫の後(あと)に跟(つ)いて沓脱(くつぬぎ)から上(あが)った...
夏目漱石 「明暗」
...手前(てめえ)すぐあの女の後を跟けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなに綺麗じゃ跟ける方で気がさす」「何をつまらない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分の平次に跟いて行く工夫をして居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから跟(つ)いて来たのは同じ年輩――といっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その晩お嬢さんが庭へ出ていたのは何刻(なんどき)ごろでした」平次は後ろから跟(つ)いて来た主人の彦太郎に訊きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「待て/\後ろから跟(つ)けて來る者がある」覆面の武家は立止つて暗の中を透(すか)します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さつと跟いて行つて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから誰か跟(つ)いては来なかったのですか」「女中のお駒さんが少し離れて参りました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...探偵に跟随(つけ)られて...
二葉亭四迷 「平凡」
...川向うの泰仁寺へ行ったはずだ――吉ッつぁんが跟(つ)いているから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...うまくゆけば跟けて来る新島をやり過すことができるかも知れない...
山本周五郎 「新潮記」
...いま跟けられていたのを知っていますか」「そうらしかった」「誰の手先だと思います」秀之進はなにも云わずに大助の眼を見た...
山本周五郎 「新潮記」
...その男は跟けて来る...
山本周五郎 「夕靄の中」
...彼の行動を跟(つ)けて来たらしい花嫁の初枝の...
夢野久作 「笑う唖女」
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