...標的の実体を見分ける特殊な測距儀をもっているのであろう...
海野十三 「地球要塞」
...距離にすれば恐らく二十間とは隔(へだ)っていない彼等の悪意なき無関心が...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...文代さんとの距離が縮まって...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...大箱とて、左右の石柱の絶壁、相距ること、ほぼ一町ばかりとなれる処に至り、釣り得たる「やまべ」を下物として、上戸は飲み、下戸は食す...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...この装置は今や遥かな距離を超えて精神を受信することができる...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...しかし多くの人がその三尺の距離の歩行を節約すると見えて芝生がそこだけ踏みつぶされてかわいそうにはげている...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...師弟の間に適宜な距離を保たしめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...距離のへだたりがあることが変りません...
中里介山 「大菩薩峠」
...呼べば答えるの距離は充分にある...
中里介山 「大菩薩峠」
...其(その)聲(こゑ)は距離(きより)が遠(とほ)いので...
夏目漱石 「門」
...かくて太平洋上の汽船路設定はニューヨークをマカオから六十日もかからない距離に置くこととなろう...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...一間(いつけん)ほどの距離(きより)を置(お)いて竝(なら)んでゐるといふようなあり樣(さま)であります...
濱田青陵 「博物館」
...甚しい距離をそれなりに認めた上で...
宮本百合子 「寒の梅」
...ほどなく東京を距(さ)ること遠からぬ浦和に往って官吏をしていたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...……それからガソリンがなくなっていたのは無論ガソリンを使いつくす程長距離を走ったものではない...
夢野久作 「暗黒公使」
...「これはいかん」とI記者が思つてみてゐると或る距離――お互ひの顏が見える位な間隔のところまできたら...
吉川英治 「折々の記」
...平地(へいち)にしてちょうど十町ほどの距離(きょり)があった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...少しの庭を距てて...
若山牧水 「比叡山」
便利!手書き漢字入力検索