...距離的にもものすごい山の中に入ったわけですな」「心細かっただろうね」「そりゃそうですよ...
梅崎春生 「狂い凧」
...そしてニコライエフスクの南方約百キロの地点にあたる! この狭い海峡を距てて向いあった両地点に何が完了したというのか?「はアて?」と帆村は頤(あご)を指先で強く圧(お)した...
海野十三 「流線間諜」
...仮令(たとい)多少の距離があったにしろ...
大阪圭吉 「花束の虫」
...而モ輦轂ノ下ヲ距ル甚ダ遠カラズシテ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...女は歩きだしてみるみる二間三間と距離が出来て来た...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...彼は後戻りして瀑壺の縁の巌を伝うて瀑下へ距離を縮めて往った...
田中貢太郎 「蛇怨」
...刻々にその距離を狭めていくようだ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...あまりに自分とはかけ距(はな)れた別の世界に属する人達のようであった...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...今を距る事三十年前...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その正面の置台を距てて...
豊島与志雄 「庶民生活」
...而もそれが一定の距離を距てたためか...
豊島与志雄 「蘇生」
...距離を論ずるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...三歩の距離をころげて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...両者のあいだには二三間の距離があった...
本庄陸男 「石狩川」
...七曲りの上へ出る距離は...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...尺地の距離とが要(い)る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...トンネルの内少なくとも二つは明らかに現在地から十分探索可能な距離にあった――どちらも都市の山脈側の縁にあたり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...見廻せばなお一つ二つのそれが岩と樹木との間に僅かの距離をおいて白々と相並んで落ちているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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