...生来(うまれつき)の跛者(ちんば)で...
石川啄木 「葉書」
...跛者の患者などはきつと片足を切り揃へてしまふだらうと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...だが相手は跛者ではあつたが...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...蝙蝠(こうもり)のごとき者ども、半ば盗賊であり半ば従僕である者ども、戦争と呼ばるる薄明りが産み出す各種の蝙蝠、少しも戦うことをしない軍服の案山子(かがし)、作病者、恐るべき跛者、時としては女房どもとともに小さな車にのって歩きながら酒を密売しそれをまた盗み歩くもぐり商人、将校らに案内者たらんと申し出る乞食(こじき)、風来者の従卒、かっさらい、それらの者どもを、行進中の軍隊は昔――われわれは現代のことを言ってるのではない――うしろに引き連れていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」四 ジャン・ヴァルジャンとアウスティン・カスティーレホーの記事跛者の急ぎ足は片目の者の色目と同じで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...労働者のような服装をした跛者の老人がついていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...跛者(はしゃ)をも壮者となし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唐臼(からうす)を踏むやうな大跛者(おほちんば)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跛者(ちんば)やしわん棒や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跛者(びつこ)で病身だといふけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは跛者(びつこ)で病身で――此上もなく美しいお糸の脅(おび)え切つた姿ではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大跛者(おほちんば)は本當だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれも本當の跛者か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跛者(びつこ)で眇目(めつかち)のくせに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひどい跛者(びつこ)で蒼白くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跛者(はしゃ)に異ならず...
福沢諭吉 「学校の説」
...かの跛者や盲人の如き不具者よりもなお他国へ赴いたことが少なかったのではないか...
穂積陳重 「法窓夜話」
...跛者がマラソン競争を望むやうなものだ!」笑ひつゞけるばかりで...
牧野信一 「女に臆病な男」
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