...自分が失敗と蹉跌(さてつ)との爲めにここに踏みとどまることが出來ないなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一間(けん)ばかり跌(けしと)んで...
巌谷小波 「こがね丸」
...かうしてはじめから蹉跌(さてつ)して了つた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...父の蹉跌(さてつ)前後から遠のいてゐて...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...つまらない所で蹉跌したりした...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...第一の蹉跌丸木のままの柱...
直木三十五 「南国太平記」
...こうした蹉跌(さてつ)が...
直木三十五 「南国太平記」
...それらの庇護によって蹉跌なく丁年に達するものと思う...
久生十蘭 「湖畔」
...蹉跌のためにかつて一度(ひとたび)も怯(ひる)みし事なし...
福田英子 「妾の半生涯」
...不幸征韓論に蹉跌して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そんなことから僕の企ては他愛もなく蹉跌してしまひました...
堀辰雄 「更級日記など」
...なほ幾多の蹉跌や失敗や没落やを意味するやうになるであらう...
室生犀星 「愛の詩集」
...「跌蕩不量分...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詩嚢に「跌蕩不量分...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前駆者の蹉跌(さてつ)もなお一つの経験となるであろう...
柳田國男 「地名の研究」
...セミヨノフ将軍が蹉跌(さてつ)して巨大な国際的ルンペンとなり...
夢野久作 「暗黒公使」
...図に乗ってかならず蹉跌(さてつ)する...
吉川英治 「三国志」
...努めて抑止していなければ大蹉跌(だいさてつ)を見まいものでもない...
吉川英治 「私本太平記」
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