...自己に蹉跌(さてつ)し...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...たとえ中途で事業に蹉跌することがあっても...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...あのひとの医学救国の思想に深い蹉跌(さてつ)を与え...
太宰治 「惜別」
...四十過ぎての蹉跌(さてつ)を挽回(ばんかい)することは...
徳田秋声 「縮図」
...而(しこう)してこの蹉跌...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...つまらない所で蹉跌したりした...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...それだから彼等(かれら)は他(た)の蹉跌(つまづき)を見(み)ると其(その)僻(ひが)んだ心(こゝろ)の中(うち)に竊(ひそか)に痛快(つうくわい)を感(かん)ぜざるを得(え)ないのである...
長塚節 「土」
...それらの庇護によって蹉跌なく丁年に達するものと思う...
久生十蘭 「湖畔」
...冷徹たぐいない真名古明を蹉跌させ...
久生十蘭 「魔都」
...なほ幾多の蹉跌や失敗や没落やを意味するやうになるであらう...
室生犀星 「愛の詩集」
...幾度か道にて跌(つまづ)き倒れしことなれば...
森鴎外 「舞姫」
...幾度か道にて跌(つまづ)き倒れしことなれば...
森鴎外 「舞姫」
...又あらゆる目的の蹉跌などに當つて...
吉川英治 「折々の記」
...前途の好転は期しがたい蹉跌(さてつ)を見ているし...
吉川英治 「黒田如水」
...かえってこんな蹉跌(さてつ)からみじめな惨敗をみてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで蹉跌(さてつ)いたせば...
吉川英治 「新書太閤記」
...次期の蹉跌(さてつ)を危ぶむ気もちも多分だったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の蹉跌(さてつ)を待っているものが絶無ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??