...自分が失敗と蹉跌(さてつ)との爲めにここに踏みとどまることが出來ないなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...折角の彼の希望が一と晩で蹉跌(さてつ)してしまったのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...酒はたしかに私を世間的には蹉跌せしめたが...
種田山頭火 「行乞記」
...此の不慮の蹉跌のため...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...空間の問題に就いて蹉跌しているのを見るだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今日によって中途に引止められさえしなければ!今日によって足下にたえず張られてる陰険な罠(わな)へ陥(おちい)って蹉跌(さてつ)することさえないならば!かくて彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たとい蹉跌(さてつ)をしたにせよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...中央の岩上に結跏跌坐の釈尊を描き...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...幾度か失望し蹉跌(さてつ)して後...
野村胡堂 「楽聖物語」
...固より一回の蹉跌(さてつ)をもって冷却するものではなかった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...幾度か道にて跌(つまづ)き倒れしことなれば...
森鴎外 「舞姫」
...あの狭隘(きょうあい)な蹉跌(さてつ)の多い谿谷(けいこく)が...
柳宗悦 「工藝の道」
...又あらゆる目的の蹉跌などに當つて...
吉川英治 「折々の記」
...図に乗ってかならず蹉跌(さてつ)する...
吉川英治 「三国志」
...彼の門出としては一大蹉跌(さてつ)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の蹉跌(さてつ)をうかがっているものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとつ蹉跌(さてつ)が生じると...
吉川英治 「新書太閤記」
...この大蹉跌(だいさてつ)に...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索