...嬰児の戯れを見る老翁のように凡(すべ)ての努力と蹉跌(さてつ)との上に...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...たとえ中途で事業に蹉跌することがあっても...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼が行路はここに蹉跌(さてつ)したりき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...素志の蹉跌(さてつ)を意味したであろう...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...ライン河のようにすべてを運び去れ!……彼は第一の蹉跌(さてつ)に出会った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...第一の蹉跌丸木のままの柱...
直木三十五 「南国太平記」
...第二の蹉跌戸塚より藤沢へ二里...
直木三十五 「南国太平記」
...こうした蹉跌(さてつ)が...
直木三十五 「南国太平記」
...幾度か失望し蹉跌(さてつ)して後...
野村胡堂 「楽聖物語」
...行途(こうと)の蹉跌(さてつ)再三再四...
福田英子 「妾の半生涯」
...そんなことから僕の企ては他愛もなく蹉跌してしまひました...
堀辰雄 「更級日記など」
...常にそれ自身の目的を蹉跌(さてつ)せしめるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ちょとした蹉跌で失脚するものが少なくなかった...
柳田国男 「故郷七十年」
...一房に五人或は七人の囚人が行儀よく跌坐してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...思いがけない蹉跌(さてつ)で聞きながしている愚連隊たちは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...今ここで破門されては大望の上の大蹉跌(だいさてつ)...
吉川英治 「剣難女難」
...ひとつ蹉跌(さてつ)が生じると...
吉川英治 「新書太閤記」
...勅諚綸旨のこと一跌すと雖も...
吉田松陰 「留魂録」
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