...後肢に三趾を有す...
海野十三 「獏鸚」
...テムプル 中世紀の聖堂騎士団の殿堂の遺趾のあるところ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...高麗交趾(こうらいこうち)の鉢に植えても...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は大統領より附與せられたる廣濶なる全權によりて東京と交趾とを直轄し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さうかと思(おも)へば或(あるひ)は水(みづ)は一滴(てき)もなくて泥(どろ)の上(うへ)を筋(すぢ)のやうに流(なが)れた砂(すな)の趾(あと)がちら/\と春(はる)の日(ひ)を僅(わづか)に反射(はんしや)して居(ゐ)る處(ところ)がある...
長塚節 「土」
...もう大勢かへつた趾(ママ)で三四人しか居なかつた...
長塚節 「十日間」
...他の病室の患者の慰めなりといへどもひとの枕のほとり心づかざれば未だみしこともなく朝まだき涼しき程の朝顔は藍など濃くてあれなとぞおもふ僅に凌ぎよきは朝まだきのみなり蚤くひの趾などみつゝ水をもて肌拭くほどは涼しかりけり夕に汗を流さんと一杯の水を被りて糊つけし浴衣はうれし蚤くひのこちたき趾も洗はれにけり涼味漸く加はる松の木の疎らこぼるゝ暑き日に草皆硬く秋づきにけり三二十三日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...二玉置の城趾(じょうし)の奇談というのは...
野村胡堂 「古城の真昼」
...趾の裏が今温い方が気持がいい...
原民喜 「焔」
...趾一つのみあると差(ちが)う...
南方熊楠 「十二支考」
...馬の祖先の多趾なると様子が異なるを知らん...
南方熊楠 「十二支考」
...秋の黄昏に廃趾の番をしていた兵士たちの肩のあたりが淋しそうである...
宮本百合子 「女靴の跡」
...城趾(じょうし)や寺院や拝所や...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...例えば下野(しもつけ)上三川(かみのかわ)の城趾(しろあと)の濠の魚は...
柳田國男 「日本の伝説」
...すると石塁の趾(あと)のところで...
山本周五郎 「風流太平記」
...笛を吹くような独特な騒音と五個の円形の趾型からなる途轍もなく大きな足跡がそれらと関連づけられているようだった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...懐古園と呼ばれている城趾の前へ出る...
若杉鳥子 「浅間山麓」
...交趾の日本人町は...
和辻哲郎 「鎖国」
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