...後趾(あとあし)で反動を取って起きそうにしては...
有島武郎 「カインの末裔」
...これは彼が支那交趾(こうし)の陶器の美しい彩色を研究して...
石原純 「平賀源内」
...梶内より右折して関城の趾を探り...
大町桂月 「秋の筑波山」
...佐々木盛綱の城趾...
大町桂月 「碓氷峠」
...右(みぎ)の趾(あし)には鎖(くさり)を持(も)ち...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...自分(じぶん)の家(いへ)の林(はやし)と田(た)との間(あひだ)には人(ひと)の足趾(あしあと)だけの小徑(こみち)がつけてある...
長塚節 「土」
...人々(ひと/″\)の掘(ほ)り起(おこ)した趾(あと)は畑(はたけ)の土(つち)を蚯蚓(みゝず)が擡(もた)げたやうな形(かたち)に...
長塚節 「土」
...燒趾(やけあと)は礎(いしずゑ)を止(とゞ)めて清潔(きれい)に掻(か)き拂(はら)はれてあつた...
長塚節 「土」
...箒目のやうな趾はこれだとわかつた...
長塚節 「松蟲草」
...頂上に本統の城の趾(あと)があるという話であったが...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...一昨年も昨年も、丁度同じ夏至の日に、玉置の城趾で、何者とも知れぬ者の為に何者とも知れぬ者が殺害されて居ります...
野村胡堂 「古城の真昼」
...このまま古城趾へ引っ越して来たような中へ倶楽部(くらぶ)には無くてはならない美しい「みっちゃん」までが...
野村胡堂 「古城の真昼」
...共に引き行く人浪の趾を見送る事...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...足利時代の末には更に進んで交趾...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...その頃交趾に婬鬼多く...
南方熊楠 「十二支考」
...すると石塁の趾(あと)のところで...
山本周五郎 「風流太平記」
...湯槽(ゆぶね)の中で趾(あしゆび)を動かしてみる位にまで長大な姿になっている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...出入りの趾(あと)...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索