...そんなに趾(あしゆび)を内側(うちがわ)に曲(ま)げないで...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...今見る如き生物は其前に総べて消え失せて趾を留めぬであらうとは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...江戸に趾(あと)をとゞめず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...颯子ノ三本ノ足ノ趾ヲ口一杯ニ頬張ッタ時...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...草履ガ新調ナノデナカ/\趾ノ股ニ喰イ込マナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...また静御前がしばらく住みし屋敷趾(あと)あり」とあるのを見れば...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...右(みぎ)の趾(あし)には...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...人家の漸く途切れた所で余はつと草を苅つた趾のある草原へそれた...
長塚節 「旅の日記」
...彼(かれ)は自分(じぶん)の燒趾(やけあと)を掻(か)き立(た)てようとするのに鳶口(とびぐち)も萬能(まんのう)も皆(みな)其(その)火(ひ)の中(なか)に包(つゝ)まれて畢(しま)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...俄(にはか)に空洞(からり)とした燒趾(やけあと)を限(かぎ)つて立(た)つて居(ゐ)る後(うしろ)の林(はやし)の竹(たけ)は外側(そとがは)がぐるりと枯(か)れて...
長塚節 「土」
...日本アルプス遺趾」の標木が立つ――なんという悪夢にうなされかねない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これにはちゃんと指趾(ゆび)がある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...10pirouette ――舞踏の趾頭旋回...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...南メキシコのマヤ人の故趾に見る羽被った蛇も...
南方熊楠 「十二支考」
...十五世紀にアジア諸国を巡(めぐ)った露人ニキチンの紀行に多分交趾辺と思わるマチエンてふ地を記し...
南方熊楠 「十二支考」
...合併社趾の鬱蒼たりし古木は...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...残っている十五本の趾(ゆび)から十五の爪肉を掘り出してわたしに投げてよこす...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...懐古園と呼ばれている城趾の前へ出る...
若杉鳥子 「浅間山麓」
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