例文・使い方一覧でみる「趺」の意味


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...父(さうふ)少童には石像の(だいいし)に攀(よ)ぢ上れるあり...   父少童には石像の趺に攀ぢ上れるありの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」

...結跏坐の金仏だ...   結跏趺坐の金仏だの読み方
江戸川乱歩 「吸血鬼」

...その劒の前(さき)に(あぐ)み坐(ゐ)て...   その劒の前に趺み坐ての読み方
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」

...或(あるひ)はトルコ風(ふう)に寐臺(ねだい)に(あぐら)を坐(か)いて...   或はトルコ風に寐臺に趺を坐いての読み方
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」

...草の上に安坐跏(あんざふか)して...   草の上に安坐趺跏しての読み方
田中貢太郎 「神仙河野久」

...机の前にどっしりと座(あぐら)をかいている...   机の前にどっしりと趺座をかいているの読み方
近松秋江 「うつり香」

...入って来るからちょうど真正面(まとも)にそっち向きに座(あぐら)をかいていた柳沢の顔を見て燥(はしゃ)いだように笑いかかった...   入って来るからちょうど真正面にそっち向きに趺座をかいていた柳沢の顔を見て燥いだように笑いかかったの読み方
近松秋江 「うつり香」

...去年勅諚(ちょくじょう)綸旨(りんし)等の事一(てつ)すといえども...   去年勅諚綸旨等の事一趺すといえどもの読み方
徳富蘇峰 「吉田松陰」

...相公閣下、閣下は元来職守に厳に、職権を行するを以て高名なりし人なり、井上伯は閣下に比すれば、機略に富み決断に長ずれども、其の宕の性、動もすれば法律規則を無視するの弊あり、伊藤侯は閣下に比すれば、立法の才、組織の能力に於て超絶すれども、其の文采言語の多き割合には其の実行躬践の分量甚だ少なきの欠点あり、閣下は固より伊藤侯の才能なく井上伯の胆気なしと雖も、而も曾て重きを藩閥政府に有したるは、実に官府の秩序と威権とを保維するを以て行政の要と為したるに由れり、其の或は極端なる法治主義に偏して時に精刻峻急に陥るの病ひあるのみならず規摸も亦甚だ狭小にして、官権拡張の外殆ど大なる主張なかりしに拘らず、我輩は尚ほ此点に於ける閣下の本領を認めて、所謂る藩閥武断派の代表者と為したりき、今や閣下の本領は全く消磨して、精刻峻急の角度を取り除きたる代りに、秩序もなく、節制もなく、官紀を紊乱し、行政機関を荒廃して、唯だ内閣一日の姑息を謀らむとす何ぞ其の老ゆるの太甚しきや...   相公閣下、閣下は元来職守に厳に、職権を行するを以て高名なりし人なり、井上伯は閣下に比すれば、機略に富み決断に長ずれども、其の趺宕の性、動もすれば法律規則を無視するの弊あり、伊藤侯は閣下に比すれば、立法の才、組織の能力に於て超絶すれども、其の文采言語の多き割合には其の実行躬践の分量甚だ少なきの欠点あり、閣下は固より伊藤侯の才能なく井上伯の胆気なしと雖も、而も曾て重きを藩閥政府に有したるは、実に官府の秩序と威権とを保維するを以て行政の要と為したるに由れり、其の或は極端なる法治主義に偏して時に精刻峻急に陥るの病ひあるのみならず規摸も亦甚だ狭小にして、官権拡張の外殆ど大なる主張なかりしに拘らず、我輩は尚ほ此点に於ける閣下の本領を認めて、所謂る藩閥武断派の代表者と為したりき、今や閣下の本領は全く消磨して、精刻峻急の角度を取り除きたる代りに、秩序もなく、節制もなく、官紀を紊乱し、行政機関を荒廃して、唯だ内閣一日の姑息を謀らむとす何ぞ其の老ゆるの太甚しきやの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...彼は多くの場合に於て極めて沈黙なりと雖も、是れ唯だ眠れる獅子の沈黙のみ、其勃然として一たび自席を起つや口を開けば悪罵百出、瞋目戟手と相応じて、猛気殆ど当る可からず、曾て原敬氏を罵つて国賊と為すや、叱咆哮、奮躍宕、恰も狂するものゝ如く、人をして全身の血管悉く破裂せざるかを疑はしめたりき当時某代議士は彼れが感情の満潮に達するを観て其或は気絶せんことを恐れ、窃かに介抱の準備を為したりと語りしほどなれば、其言動の激烈なりしこと以て想見す可し而も世間彼れの疎狂を咎めずして、反つて彼れに同情を寄与するもの多きは何ぞや...   彼は多くの場合に於て極めて沈黙なりと雖も、是れ唯だ眠れる獅子の沈黙のみ、其勃然として一たび自席を起つや口を開けば悪罵百出、瞋目戟手と相応じて、猛気殆ど当る可からず、曾て原敬氏を罵つて国賊と為すや、叱咆哮、奮躍趺宕、恰も狂するものゝ如く、人をして全身の血管悉く破裂せざるかを疑はしめたりき当時某代議士は彼れが感情の満潮に達するを観て其或は気絶せんことを恐れ、窃かに介抱の準備を為したりと語りしほどなれば、其言動の激烈なりしこと以て想見す可し而も世間彼れの疎狂を咎めずして、反つて彼れに同情を寄与するもの多きは何ぞやの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...結跏坐(けっかふざ)して...   結跏趺坐しての読み方
直木三十五 「南国太平記」

...阿那律すなわち前(すす)みて室に入り結跏坐(けっかふざ)す...   阿那律すなわち前みて室に入り結跏趺坐すの読み方
南方熊楠 「十二支考」

...阿那律すなわち入りて結跏坐し...   阿那律すなわち入りて結跏趺坐しの読み方
南方熊楠 「十二支考」

...(ふ)は二重に候...   趺は二重に候の読み方
森鴎外 「伊沢蘭軒」

...結跏座(けっかふざ)して弥勒の印(いん)を結びたるが...   結跏趺座して弥勒の印を結びたるがの読み方
夢野久作 「ドグラ・マグラ」

...草鞋穿(わらぢばき)の儘(まゝ)上段の間(ま)に坐(あぐら)を掻き...   草鞋穿の儘上段の間に趺坐を掻きの読み方
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」

...ただ一つの戦(そよ)がない坐(ふざ)の石仏(せきぶつ)のごとく...   ただ一つの戦がない趺坐の石仏のごとくの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...――誦経(ずきょう)がすむと尊氏は半跏坐(はんかふざ)(片あぐら)のかたちをとり...   ――誦経がすむと尊氏は半跏趺坐のかたちをとりの読み方
吉川英治 「私本太平記」

「趺」の読みかた

「趺」の書き方・書き順

いろんなフォントで「趺」


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