...邪慳(じゃけん)に犬を足蹴(あしげ)にした...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...「ぎゃーッ」頭を足蹴(あしげ)にされた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...かも瓜の大きな図体を足蹴にかけながら面当がましく諷ふ...
薄田泣菫 「独楽園」
...足蹴(あしげ)にして追い出すわけにもゆかず...
太宰治 「冬の花火」
...それのみかおそらく(とヴェリチャーニノフには思われた)足蹴にかけてまで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...オオミヤクの泥沼で思い切っておれを足蹴(キック)した瞬間...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...足蹴(あしげ)をくれて...
吉川英治 「大岡越前」
...彼が都で献上の紀州犬を足蹴にした件(くだり)は...
吉川英治 「私本太平記」
...おやじの横顔へ足蹴をくれた一人の私兵が...
吉川英治 「私本太平記」
...その者は?」「はっ」「町人ではないか」「さようで」「だいぶ足蹴にあって...
吉川英治 「私本太平記」
...つづいてもう一人は彼の足蹴を食って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いきなり皇城を足蹴にし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...土で作っていた仏像を足蹴(あしげ)にかけたことだの...
吉川英治 「親鸞」
...杖や足蹴(あしげ)に弄(もてあそ)んで...
吉川英治 「親鸞」
...わしが足蹴にかけて叱ろうと...
吉川英治 「親鸞」
...ようも足蹴にしやったな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「この女狐(めぎつね)め!」町人は、足蹴にかけて、「だいじな汝(うぬ)を逃がしてたまるものか」と、自分の舟へ、ひき込んで、捻(ね)じ伏せた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...彼奴を足蹴にして追い出せと云った...
和辻哲郎 「鎖国」
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