...大胆(だいたん)にも□□□□□□□□□□□(虫食いのために読み難し)とて伝三を足蹴(あしげ)にかけければ...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...所きらわず殴ったり足蹴(あしげ)にしたりした...
有島武郎 「カインの末裔」
...足蹴にかけまいものでもないということだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...竊に照ちやんを足蹴にした事を後悔するやうになつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...情けない奴が」と嵐の吹き留めに其處に在る糊の皿を足蹴にしてひつくりかえし...
高濱虚子 「俳諧師」
...足蹴(あしげ)にして追い散らしてしまったにちがいない...
太宰治 「畜犬談」
...それのみかおそらく(とヴェリチャーニノフには思われた)足蹴にかけてまで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...正義とか不正義とか、そうしたことを離れて、ただの子として、親として、妹として、兄としての情義、真逆――例えば、八郎太の死骸を葬るとしても、一遍の念仏も唱えずに、無分別な夫と、足蹴にしては、人の道に外れましょう...
直木三十五 「南国太平記」
...いきなり私を足蹴に致しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...此女怪を足蹴にしてやり度かつたでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は足蹴(あしげ)にされ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どこの馬の骨とも知れぬならず者のために、小突きまわされ、足蹴にされ、泥だらけになって悲鳴をあげた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...足蹴(あしげ)をくれて...
吉川英治 「大岡越前」
...足蹴にせんばかりな目にも度々會つたさうです...
吉川英治 「折々の記」
...足蹴にされたりした時のはうが...
吉川英治 「折々の記」
...息杖(いきづえ)や足蹴(あしげ)の下に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼は足蹴にされたよりも大きな侮辱を感じて...
吉川英治 「親鸞」
...足蹴(あしげ)にした憤怒(ふんぬ)慢心(まんしん)の今の姿は...
吉川英治 「増長天王」
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