...此時ばかりはどうしても我慢が出來なかつた行きなり蒲團の上から照ちやんの腰のあたりと思ふ處をうんといふ程足蹴にした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...竊に照ちやんを足蹴にした事を後悔するやうになつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...「貴様(きさま)はここをどこだと心得てそんな真似をしているのだ! 大使館構内でいつまでも妙な真似を続けていると貴様のためにならないぞ!」と足蹴にせんばかりの態度であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...彼女を足蹴りにして擲った...
辻潤 「ふもれすく」
...足蹴(あしげ)にされたりしている母親の様子を幾度も見せられた...
徳田秋声 「足迹」
...それのみかおそらく(とヴェリチャーニノフには思われた)足蹴にかけてまで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...足蹴術を心得ており...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「武士たるものの魂を足蹴にするとは何事だ」ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は足蹴(あしげ)にされ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...或る者は力まかせに階子を足蹴にしたり拳で叩いたりした...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「なに意趣あって足蹴(あしげ)にしやッた! 御身は一体何者じゃッ」と木魂(こだま)するほど...
吉川英治 「剣難女難」
...おやじの横顔へ足蹴をくれた一人の私兵が...
吉川英治 「私本太平記」
...その者は?」「はっ」「町人ではないか」「さようで」「だいぶ足蹴にあって...
吉川英治 「私本太平記」
...稚(おさな)い和子様のお作りなされた弥陀(みだ)の像を足蹴にして砕いたのじゃ...
吉川英治 「親鸞」
...足蹴(あしげ)にした憤怒(ふんぬ)慢心(まんしん)の今の姿は...
吉川英治 「増長天王」
...足蹴ぐらいは易(やす)いこったわ」「人非人(にんぴにん)だと? おい久米一...
吉川英治 「増長天王」
...やにわにわしを足蹴(あしげ)にしかけたゆえ...
吉川英治 「茶漬三略」
...おぬしら風情に足蹴にしてくれと頼みはせぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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