...春三郎が照ちやんを足蹴にまでして激怒して居る心持は照ちやんの解せぬところであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...彼女を足蹴りにして擲った...
辻潤 「ふもれすく」
...足蹴(あしげ)にされたりしている母親の様子を幾度も見せられた...
徳田秋声 「足迹」
...正義とか不正義とか、そうしたことを離れて、ただの子として、親として、妹として、兄としての情義、真逆――例えば、八郎太の死骸を葬るとしても、一遍の念仏も唱えずに、無分別な夫と、足蹴にしては、人の道に外れましょう...
直木三十五 「南国太平記」
...いきなり私を足蹴に致しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...其処の猫を見つけるといきなり足蹴に致したり打ったり致しますので...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...足蹴にされたやうな気持である...
北條民雄 「道化芝居」
...吾太夫を足蹴(あしげ)にするも面白し...
三木竹二 「明治座評」
...吾太夫を足蹴にする処も...
三木竹二 「明治座評」
...或る者は力まかせに階子を足蹴にしたり拳で叩いたりした...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...足蹴(あしげ)をくれて...
吉川英治 「大岡越前」
...卜斎の足蹴(あしげ)にはねとばされて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...息杖(いきづえ)や足蹴(あしげ)の下に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...足蹴(あしげ)にしても飽き足らなく思った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――三位卿に面罵(めんば)されて足蹴(あしげ)にまであった上...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひどい乱打と足蹴(あしげ)の下(もと)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ようも足蹴にしやったな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...足蹴にされてそれへ捩(ね)じ伏(ふ)せられそうになると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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