...足柄に逃げられてはたいへんと...
海野十三 「超人間X号」
...足柄警官がさかんに手まねでもって...
海野十三 「超人間X号」
...足柄峠を下らむとする情景...
大町桂月 「足柄の山水」
...お絹は、その七兵衛の稼ぎための粕によって、当座の自分たちの生活に潤いがついたことによって、はしゃぎ出し、今日も主膳に向って、こんなことを言いました、「あなた、築地(つきじ)へ異人館が出来たそうですから、見に行きましょうよ」「うむ……」「たいしたものですってね、あの異人館の上へ登ると、江戸中はみんな眼の下に見えて、諸大名のお邸なんぞは、みんな平べったくなって、地面へ這(は)っているようにしか見えないんですって」「うむ……毛唐(けとう)めは、なかなか大仕事をやりやがる」「異人は、何でもすることが大きいのね」「うむ……あいつらの船を見ただけでもわかる、いまいましい奴等だ」「そうしてまた、いちばん高いところへ登ると、上総、房州から、富士でも、足柄でも、目通りに見えるんですとさ」「話ほどでもあるまいがな」「話より大したものですとさ、本館が鉄砲洲河岸(てっぽうずがし)へいっぱいにひろがって、五階とか六階とかになっているその上に、素敵な見晴し台があるんだそうですから」「うむ」「それに、その見晴し台には、舶来の正銘に千里見透しという遠眼鏡が備えてあるから、それで見ると、支那も、亜米利加(アメリカ)も一目ですとさ」「話百分にも、千分にも聞いているがいい」「聞いてばかりいても、つまりませんから、見てやりましょうよ、ちょうど、天神下の中村様から伝手(つて)があって、紹介してやるから、見物に行ってこいと言われました」「うむ、中村が……見てこいと言ったか」「ええ、あの方、異人の大将にごく心易(こころやす)い方があるんですって...
中里介山 「大菩薩峠」
...足柄山(あしがらやま)の金太郎を世話に崩したような少年のくせに...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...それと一緒に足柄へ參りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は主人の毒害された晩は足柄の山中に居て知らなかつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...足柄(あしがら)へ用事があって出かけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足柄で英国へ行って帰ってきたあと...
久生十蘭 「あなたも私も」
...松山の奥に箱根の紫の山の浮べる秋の暁下足柄の海岸から即ち裏の方から松山の奥に箱根山を望見する秋の明方の心持が洵に素直になだらかに快くあらはれて居る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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三好達治 「一點鐘」
...相模足柄上(あしがらかみ)郡福沢村大字壗下(まました)に関して...
柳田國男 「地名の研究」
...それは足柄(あしがら)山の明神が生意気な山だといって...
柳田國男 「日本の伝説」
...足柄(あしがら)を越え...
吉川英治 「私本太平記」
...そのへんから足柄明神へかけて...
吉川英治 「私本太平記」
...足柄で舐(な)めた不覚な教訓をここに生かし――敵の橋頭堡(きょうとうほ)ともいえる三井寺を攻めつぶすやいな...
吉川英治 「私本太平記」
...足柄山の山姥(やまうば)よりこれは生やさしい山中生活ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そして寧ろ偶然に足柄と箱根との中間にある乙女峠を越えようとしてその願ひを果したのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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