...予(かね)ての素志を貫ぬく足掛りには持って来いであると喜んで快諾した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この機密に攀(よ)じのぼるための何かの足掛りを得たいつもりだった...
海野十三 「流線間諜」
...――そいつが足掛りになりはしないか...
海野十三 「流線間諜」
...洋介が帰国してからの活動の足掛りとして...
豊島与志雄 「波多野邸」
...ところが全く宙に浮いてるようで足掛りがちっともない...
夏目漱石 「坑夫」
...切立った二階窓で下からは足掛りも手掛りもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...道具裏に何か手掛りか足掛りがあるだらう」「それぢや親分」「念入りに調べるんだぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壁や羽目に足掛りがあつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛越える手掛りも足掛りもない」瀧五郎の反駁(はんばく)は悉(こと/″\)くもつともです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本家横領の足掛りになる」「へエー...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...足掛りにはなつて居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松の古木は手掛りも足掛りも無いとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところどころに、足掛りの丸太が、階段のように二つ三つずつ横倒しに置かれてあった...
林不忘 「あの顔」
...松尾はあなたの出世の足掛りというわけですわね」「そうあればいいと思います」「女がそういう結婚をよろこぶとお思いですか...
山本周五郎 「いさましい話」
...これが足掛りだ、と彼は心をきめた...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...仕事を始める足掛りにもなるわ」栄二はきっぱりと首を振った...
山本周五郎 「さぶ」
...彼はその箱を足掛りにして...
山本周五郎 「風流太平記」
...そこを足掛りとしたろうことは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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