...厳かな足取りで内部の寺院へ入り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...酔った足取りで女給(じょきゅう)らしい女に寄り添いながら歩いて行く奥畑の姿をちらと捉(とら)えたことがあったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...牛鳥肉の看板を出してゐる家などの両側に並んでゐる小さな町を緩やかな足取りで歩いて行つた...
田山録弥 「海をわたる」
...ちょうど鶴のような足取りで二歩三歩あるくと...
寺田寅彦 「夢」
...のろのろと不確かな足取りで...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼の足取りは彼が不具なことを示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...遠くなり近くなる踊りの輪の具合で、それは十七八とも二十歳(はたち)近いとも見えましたが、すぐれて高い背も美しく、差す手、引く手、返す肩、捻(ねじ)る腰、すべての線の躍動する見事さ、雲を踏むかと、足取りの軽さ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お秋を手取り足取り引離そうとしましたが...
野村胡堂 「十字架観音」
...たゆたひ勝ちなお瀧の足取りから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...痛風(つうふう)のために堅苦しくなっているらしい足取りで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...父親に押しまくられてすでにさっきよりは早い足取りでその部屋へ近づいていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...乙なことをいうと思いながら向うの足取りを見ると...
久生十蘭 「生霊」
...よろめくような足取りでじぶんの独房(セリュウル)へ帰ってゆく...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...上記の「絶対的な」懐疑主義の揚げ足取りに過ぎないことを論破するために苦労したことがある者は皆...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...意気軒昂(けんこう)、足取りも軽く、通りに繰り出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ちょっと煙草を買いにね」ゆったりとした足取りで出て行く課長の後姿に...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...わたしのもって生れたいつもの足取りを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すぐにも下城しそうな足取りで...
夢野久作 「名君忠之」
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