...次の刹那には、足取り行儀好く、巡査が二人広間に這入って来て、それが戸の、左右に番人のように立ち留まった...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...厳かな足取りで内部の寺院へ入り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...……それからどんな足取りをとったかは知らないが...
海野十三 「深夜の市長」
...自分も同じように危い足取りで立ち上って...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...牛鳥肉の看板を出してゐる家などの両側に並んでゐる小さな町を緩やかな足取りで歩いて行つた...
田山録弥 「海をわたる」
...それでもまだ確りした足取りで売店にやって来て...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...足取りにもどこかそういった(しな)やかさがあった...
徳田秋声 「挿話」
...よろよろとした酔っ払いの足取りで...
豊島与志雄 「悪夢」
...もう浮々した軽やかな足取りではなかった...
豊島与志雄 「故郷」
...一二一二という足取りで出かけた...
豊島与志雄 「黒点」
...跳ねるような足取りで歩いて行き...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...酔った足取りで出かけて行きました...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...五「親分いろ/\面白い事がわかりましたよ」八五郎はフオツクス・トロツトの足取りで戻つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お能の橋がかりから出るような足取りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前はくたびれてゐるやうだぜ」平次は自分の前を駈けて行く八五郎のヒヨロヒヨロした足取りを覺束(おぼつか)なく見やりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今もなお念入りに十分ブラッシをかけた着物を着ている連中――不自然なくらいしっかりした軽快な足取りで歩いているが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...相変らず石地蔵が歩き出したやうにヒヨコ/\と可愛気な足取りで...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...――御貴殿の組下に小具足取りの手利きがいましたな」「鈴木伝右衛門(すずきでんえもん)と申す...
山本周五郎 「松林蝙也」
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