...陰鬱な大男が沈黙と絶望の冷やかな足取りで歩きながら...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...危ない足取りで雪に段をつけて水を汲みに行くと...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...……それからどんな足取りをとったかは知らないが...
海野十三 「深夜の市長」
...休んでいると先ほどの白衣の道者が急がず焦らず悠々とした足取りで通って行く...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...踊りなれのした足取りで踊つてゐる...
徳田秋声 「町の踊り場」
...ふらふらとした足取りで近寄って行くと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ダンスの足取りをしている豊頬(ほうきょう)の天使を見るような気がした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数人の者が不確かな足取りで砂の小径をぶらついていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おもしろい足取りで...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...道具箱をかついでさっさとした足取りのそれとも...
豊島与志雄 「風俗時評」
...調所は、それに答えないで、静かな足取りで、斉興の前へ来て「御人払いを――」その眼の中にも、言葉の中にも、いつもの調所に無かったものが感じられた...
直木三十五 「南国太平記」
...そこでお待ちしていると、学習院の制服姿の殿下は、元気な足取りで、さっさっとはいって来られた...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...音羽屋アと言ひたかつたよ」「お前が文箱を捧げて出た足取りもよかつたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しゃんとした足取り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三人は大男を手取り足取りしてかつぎ...
火野葦平 「花と龍」
...ずんずん歩けばいいことがあるだろう」しっかりとした足取りでヴィラが草原を横切り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ジウラ王子はフラ/\と仆(たふ)れさうな足取りで...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...かれはあやうく突(つ)ンのめりそうになった足取りを踏(ふ)みしめた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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