...彼は一足先に学校に行った...
...雨の日は傘をささずに穴が開いた靴で歩くと、足先から水が染みてしまう...
...浄火の熱で、足先がポカポカに温かくなります...
...一行八人(電車事件の方は一足先きに来た)が別々に隣り合った室へ入れられた時...
大杉栄 「獄中記」
...あたしだけ一足先に出て来ると...
林不忘 「安重根」
...母親と一緒に一と足先に病院を引き揚げた...
徳田秋声 「足迹」
...そっと足先を通りぬけた...
豊島与志雄 「足」
...靴から出てる小さな足先に手を押し当てた夕のことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...で足先まで見て取り...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...そしてその足先は大抵よごれている...
豊島与志雄 「風俗時評」
...洩れたのではない」「では、何うしてだ」「吉之助は、何故来ん」「大久保は?」人々が、口々に喋(しゃべ)り出した時「俺は、一足先に、お暇する」と、云って、立った者がいた...
直木三十五 「南国太平記」
...一足先へ出た長蔵さんが...
夏目漱石 「坑夫」
...「それから何うした」「出雲屋さんは一足先へ出ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私達より一と足先に家へ帰ったはずです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――一と足先に帰って来たところを路地の中で絞(し)められて――」「それを隠しておく法はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一と足先に出て行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一八六〇)遣米使節を迎えにきた米国汽走軍艦「ボーハタン」より一足先に品川を発って三十七日かかってサンフランシスコへ直航した...
服部之総 「咸臨丸その他」
...帆足先生と云えば中々大儒(だいじゅ)でありながら数学を悦(よろこ)び...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...燃えさがった粗朶(そだ)を草鞋(わらじ)ばきの足先で押しくべながら...
本庄陸男 「石狩川」
...本番を彼にまかせひと足先きに中野の保井家へ向かった...
山川方夫 「演技の果て」
...その足先を躱(かわ)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??