...彼は一足先に学校に行った...
...雨の日は傘をささずに穴が開いた靴で歩くと、足先から水が染みてしまう...
...浄火の熱で、足先がポカポカに温かくなります...
...一行八人(電車事件の方は一足先きに来た)が別々に隣り合った室へ入れられた時...
大杉栄 「獄中記」
...一足先きに艇庫(ていこ)に納まり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...「では私は一足先きに帰りますから……」と言つて...
田山録弥 「浴室」
...母親と一緒に一と足先に病院を引き揚げた...
徳田秋声 「足迹」
...足先がしびれてくる...
豊島与志雄 「山上湖」
...美しい大きなまっ白い足先と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は足先から頭まで焼けるようだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...氷のように冷たくなってるアンナの足先を両手に取って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぶ厚いフェルトの草履にのっかってる彼女の足先に...
豊島与志雄 「小説中の女」
...そのまま足先へかけてすぼんでしまい...
豊島与志雄 「理想の女」
...わしは、今まで、武士としての半生を、空しく、過してしまった代りとして、これから後の半生を、益満より、一足先に、出ようとおもう」「資本(もとで)は、若旦那」「資本か」と、いって、小太郎は、笑った...
直木三十五 「南国太平記」
...みんなで一足先へ行っているのだよ」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十貫目(かんめ)の力を二十貫目始終(しじゅう)手先きや足先きに現す者は感心はするけれども...
新渡戸稲造 「自警録」
...一(ひ)と足先きに行った兄の三郎は...
野村胡堂 「九つの鍵」
...父より一と足先に出て目的の土藏の中に忍び込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事が一足先に露見したからには...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一と足先に浅間丸で帰り...
久生十蘭 「ノア」
...燃えさがった粗朶(そだ)を草鞋(わらじ)ばきの足先で押しくべながら...
本庄陸男 「石狩川」
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