...彼は一足先に学校に行った...
...雨の日は傘をささずに穴が開いた靴で歩くと、足先から水が染みてしまう...
...浄火の熱で、足先がポカポカに温かくなります...
...とかく私は此お婆さんのやうに緻密な見方をしないのでよく二足三足先になる事があつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一足先きに風呂に入ったのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...そして両手で懸命にその足先を支えながら...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...馬腹や足先で人の肩や帽子を擦過しながら巧みに疾駆し廻っている人馬は...
豊島与志雄 「群集」
...それを頭から足先まですっぽりとまとい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...私たちはそれを足先で動かしてみた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...頸から腹や足先にかけて白い...
豊島与志雄 「猫」
...手先や足先までしびれる感じがして...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...彦一は靴の足先に...
豊島与志雄 「ものの影」
...亥刻(よつ)(十時)少し前――皆樣より一と足先に歸つたやうでございます」「その小三郎の側にすわつてゐたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...供奉(ぐぶ)のほうは放ったらかし、象を曳込んだという麹町一丁目の詰番所まで横ッ飛びに駆けてきて、ズイと葭簀の中へはいると、一足先に、そこへ来ていたのが、南町奉行所のお手付同心の戸田重右衛門(とだじゅうえもん)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...但(ただし)足先の垢(あか)はアルコールにて取れねば一ヶ月に一度位脚湯(あしゆ)するなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...まず二人の娘イレーヌとエーヴとを一足先へそちらへやった...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...ひと足先に鎌倉へ入って...
吉川英治 「私本太平記」
...一足先きに行ってくれないか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ぼくらは一足先に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一足先に多度津(たどつ)まで延(の)しているから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひと足先に、てまえが追いついて、お嬢様を抑えて置きますから、お後からすぐ』出がけに、外から云うと、惣七は、窓から顔を見せて、『楠平か、楠平か』『はい...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索