...無器用な挙動を、へまな足付を、硬(こわ)ばった腕を、当惑してしゃちこばった身体を、容赦もなく窺(うかが)ってる意地悪い眼からじっと見られながら、室の中を歩いてゆかなければならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狸ですから足付(あしつき)というのでしょうが...
豊島与志雄 「狸のお祭り」
...おいでおいでと招くような手付を――足付を二三度して...
豊島与志雄 「道連」
...陸尺(ろく しゃく)が、訓練された手振り、足付で、小藤次の家の正面へ来た...
直木三十五 「南国太平記」
...午前八時に土製水瓶(アルカザス)と足付杯(キアリース)を持ってハムレットの寝室へ行きます...
久生十蘭 「ハムレット」
...二つのギヤマンの足付の杯に...
山本周五郎 「桑の木物語」
...足付き洋杯が五箇はいっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...中から現われたものは小さな足付きの硝子(ガラス)コップで...
夢野久作 「暗黒公使」
...低い足付膳(あしつきぜん)が片すみに寄せてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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