...病床にて君の訃を聞く然(しか)るに二十二年の秋には我輩は爆裂弾で足を取られて動けなくなり...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...兵站部(へいたんぶ)はこね回された道路に足を取られて朝になってしか到着することができなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...死体や負傷者らの間につまずき急斜面に足を取られてる兵士らを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人が足を取られてすっかり沈み込んでしまうほどの底なし泥砂(でいさ)に出会った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...危うくお延から足を取られて...
夏目漱石 「明暗」
...「あッ」余吾之介は張り渡した縄に足を取られて...
野村胡堂 「十字架観音」
...風呂敷包に足を取られて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...運惡く流しのぬめりに足を取られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お京は床几に足を取られて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思わずそこにあった長火鉢に足を取られてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...道傍の石に足を取られて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眠ぼけ眼でこれに足を取られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぬかるみに足を取られて...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...足を取られて幽靈ならぬ身の戸のすき間より出る事もなるまじとて今宵は此處に泊る事となりぬ...
樋口一葉 「にごりえ」
...もやい合った夏草に足を取られて俯伏せにどッと倒れた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それは漱石が「明暗」の時代にリアリズムに足を取られて「無私」と云ったものとは全く違って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...砂に足を取られて倒れました...
山本周五郎 「失蝶記」
...何者かに足を取られて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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