...思ふに武力足るとせばわれら勇氣を失はず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...少数の信頼するに足る分子が夫によって増々繁栄を来しさえするならば...
戸坂潤 「社会時評」
...その善戦のあとはまさに天下に顕彰するに足る...
中島敦 「李陵」
...少くとも国家を代表するかの如き顔をして万事(ばんじ)を振舞(ふるま)うに足る位の権力家である...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...文言(もんごん)うるさしとならば端書(はがき)にても事は足るべし...
樋口一葉 「ゆく雲」
...却て意を慰むるに足る可し...
福沢諭吉 「新女大学」
...世界万国の人に示すに足る可し...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...僅かに六十人を収容するに足る大きさだった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...いかなる詞にても美の意を運ぶに足るべきものは皆歌の詞と可申...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...そは教へ諭して以後を注意せしむれば則ち足る...
正岡子規 「病牀譫語」
...生活を維持するに足る畜群を容易に獲得し得るという事情と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...輸出入をその中に包含するに足るほどの面積をとり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...食物の方はわずかに五千五百万を養うに足るに過ぎず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...インド人が虎を怖れ種々迷信を懐くも最もなりと察するに足る」と...
南方熊楠 「十二支考」
...外地にあっては大いに戦陣の味気なさを慰めるに足るものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...受け容れられるに足るものであったか否かを疑わざるを得ない...
吉川英治 「三国志」
...竹中重治一人あれば足るという...
吉川英治 「新書太閤記」
...お麗に夫(め)あわすに足る若者は...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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