...およそ歴史上の判断を下すに足るほど...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...その又猪口の中のシロツプも愛するに足ると思ふだけである...
芥川龍之介 「又一説?」
...しかして『この関係はある度まで信じるに足るものであって...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...すべての疲れそして重荷を負った人間を坐らせるに足る数の椅子...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...印度起原説の可能を想像せしむるに足る...
高木敏雄 「比較神話学」
...食後から就寝までの数時間を消すに足る詳細な説明を用意していたことも...
谷譲次 「踊る地平線」
...旅人の杖をとどめさせるに足る風情(ふぜい)がある...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...是等の他に食器として用(もち)ゐるに足る小籠抔(こかごなぞ)も有りしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...潜在意識の所産などなどと説く懐疑者の迷を醒ますに足ると思う...
土井晩翠 「小桜姫物語」
...其の共同者をして信頼せしむるに足るの確乎不拔なる資質に存することを...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...本来無報酬にして一も如上の欲望をかしむるに足るものなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...では男子一生の事業とするに足るとか...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...ある人間の行動を説明するに足る...
久生十蘭 「魔都」
...始めて人の人たる所を見るに足るべし...
福沢諭吉 「日本男子論」
...いずれも黄色を染めるに足るのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...自ら足る事以外に何物をも求めぬかを私は今更知って驚いた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...「信じるに足る男だ」として...
吉川英治 「私本太平記」
...私はほんの原稿紙を置くに足るだけの廣さの小さなテーブルを作つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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