...幾分ながら同情を惹(ひ)くに足るものには相違なかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...未だ信頼するに足る...
芥川龍之介 「三つの指環」
...而して此等の個性型が或程度迄無限なる個性の變化を概括する用をなすに足ることも亦爭はれない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あれ一つだけで仙子氏の藝術家としての存在を十分に可能ならしむるに足ると思ふ...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...(四)南方すでに定りて兵は精しく糧は足る...
土井晩翠 「天地有情」
...以て能く議場の群囂を制するに足るの力なきに非ず特に其論敵に對するや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相信頼するに足るの人なりと為すに由れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...亦以て彼れが如何に政界に不人望なるかを認識するに足る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これによりても錢の使用の當時如何に盛大なりしかを知るに足るのである...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...それがそれぞれ私をして書きたい欲望を起こさしめるに足るほどの話だったことなど...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...けだし平日よりは余の気分の善かりしを証するに足る...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...」「このような発光が主なる地震の前から現れることもありはしないかと疑わせるに足るような若干の例もあるので...
武者金吉 「地震なまず」
...それは一生をうちこむに足る道であろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...全世界二十億の脳髄をダアとなすに足る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...花に足る喜びは、美(うつ)くしきアントニオを載せて羅馬(ロオマ)を船出(ふなで)せしクレオパトラも知らじ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その人の姿と居室のさまを想像するに足るものだ...
吉川英治 「折々の記」
...ただ横着公方(くぼう)の罪を責めればそれで足る――」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...諸君子の旅情を慰め申すに足るべく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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