...これは読者たる僕の勇気を沮喪せしめるに足る発見である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...彼をはにかませるのに足るものだった...
芥川龍之介 「将軍」
...生の統流を眼前に展(ひら)くに足るべきである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...關東に於ける紅葉の一勝地と稱するに足る...
大町桂月 「赤城山」
...其思想以て相争ふに足る而して其名望よりいへば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...家具を売り払っても葬式の費用に足るか足らずであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...民衆の喝采(かっさい)を受くるに足る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人と呼んで事足るほどの世間なら単純である...
夏目漱石 「野分」
...足るか足らぬかと争う前に...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...豐後に於ける傳道の跡見るに足るものあるのは...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...飢えをまぎらわすに足るものはなにひとつ残っていなかったが...
久生十蘭 「海難記」
...すなわちそれは国学者荒木田久老(あらきだひさおゆ)の説破する所でこの同氏の説は全く信憑するに足るものと信ずる...
牧野富太郎 「植物記」
...牧畜または農業状態をして彼らに必要ならしめるに足るほど増加したことがない1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らは自らを養うに足るものすらほとんど持たず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...允成の庭(にわ)の訓(おしえ)が信頼するに足るものであったことは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...傍(かたわら)に眠りおりたる者の夢中遊行に依るものなる事を察するに足るべく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...殿のお城とするに足る条件をすべて備えておるといえましょう」「しかし...
吉川英治 「黒田如水」
...画そのものも師とするに足ると思った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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