...どうか又熊掌(ゆうしょう)にさえ飽き足りる程...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...道徳上の問題は道徳的制裁によって解決すれば足りる...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...摺鉢の欠けたのでも事は足りる茶の湯だつたから...
薄田泣菫 「価」
...そうすれば費用も少額で足りる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...一回だけ見たのでもそれはステート街(ストリート)と機関車の煤(すす)を洗いおとすに足りる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...偶々その人の種々相種々念に着してゐるのを証するに足りるのである...
田山録弥 「孤独と法身」
...併し限定は極めて簡単で事足りる...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...ちょっとしたことで足りる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...書くに足りるだけのものを書きたい...
豊島与志雄 「傍人の言」
...ただウェリントンの頭髪を白く染めれば足りる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大石君の忠告によれば下町に仮住居して成るべく電車に乗らずして日常の事足りるやうにしたまへとの事なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「下宿屋のまずい飯を一日に十ぺん食ったらもの足りるようになるか考えてみろ」といきなり警句でもって三四郎をどやしつけた...
夏目漱石 「三四郎」
...ウィスキーは内国産でも現在は薬用に足りるだけ純質なのが少くて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とにかく服従するに足りる重大な意味のあるものであったことは本当らしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「徳は人生を十分幸福にするに足りる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ露命をつなぐに足りる程度に胃の腑(ふ)をしのいで来たに過ぎまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...「これで足りるんですか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分の望みは足りるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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