...正に絶好の指針とするに足りる...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...じつに特筆するに足りることなのでありました...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...摺鉢の欠けたのでも事は足りる茶の湯だつたから...
薄田泣菫 「価」
...今度のお産に対する太閤の焦心と天下の期待とが大きかったことは察するに足りる...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...平素春琴に随行(ずいこう)して検校の家で待っている間にいかに注意深く他人の稽古を聴いていたかを証するに足りる...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それでこの女としての願ひは足りる...
田山花袋 「道綱の母」
...かかる閉合的体系を不成立ならしめるには唯だ一つの事実――例えば遠隔作用が実際近代の物理学によって否定されたというような――を以て足りるであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...尤も意識はそれを単に前後相承と呼ぶだけでは云い足りるものではないと云われるかも知れない...
戸坂潤 「科学方法論」
...人から借りても相当用は足りる...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...世の中は楽しいのだ! 一日の労苦は一日にして足りるのだ! 私はうち解けた親しげな眼で...
豊島与志雄 「未来の天才」
...」「それだけで足りるだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...厳密に言えば、だれにても天才ある者は、あるいはだれにても幸運なる者は、王たるに足りる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それだけで生活は足りると思っていた俺は...
中島敦 「狼疾記」
...ただ簡單にその成立について後記しておけば足りる...
三木清 「人生論ノート」
...念仏で足りるとすれば...
三木清 「親鸞」
...下婢(げぢよ)で用が足りる位なら...
三島霜川 「青い顏」
...あるじの愛さえ庭に行き亘って居ればわたくしの望は足りるのである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...自分の望みは足りるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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