...もつと事が足りるかも知れぬ...
芥川龍之介 「雑筆」
...正に絶好の指針とするに足りる...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...この点は百貨店の功労であって敬意を表するに足りる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...瞳(ひとみ)の色でこと足りると思っていた...
太宰治 「虚構の春」
...かの女をわがものにしただけですべてこの世の願ひは足りる...
田山録弥 「赤い鳥居」
...吾等は唯近世の空氣に侵されざる僧と妓との生活に對して感謝の意を表すれば足りるのである...
永井荷風 「十年振」
...その男が己(おの)れを托するに足りるほどに強い男であることを知った時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...まるでジャヴェルそっくりだといえばそれで足りるのである...
久生十蘭 「魔都」
...それを私は認める)彼や彼式になってしまった人たちなど、ソッとワキに置いといて、仏頂面をしながら永生きをしてもらえば、足りる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...単に法律やそれから自己一片の良心に依って裁かれ許されれば足りるといったような種類の罪ではなかった! それを...
三好十郎 「猿の図」
...自分の貧しい力を集中すれば足りる...
三好十郎 「俳優への手紙」
...少なくともこの人物におけるすばらしい信頼と大度とを示すには足りると思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少し呼び覚ましあおりさえすれば足りるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それが在るだけでもう役目は足りるのであってもしそんな詮索(せんさく)をするとなれば...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...記者の望みは足りるのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...自分一手で足りる...
吉川英治 「三国志」
...美濃一国を奪(と)るに足りる...
吉川英治 「新書太閤記」
...断の一言で足りる』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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