...藝術的に全責任を負うてゐることを明言すればそれで足りると思ふ...
阿部次郎 「合本三太郎の日記 序」
...学資の事情から官費で事足りる士官学校へ入学したところが...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...ようやくその種属を維持し継続してゆくに足りるだけに過ぎない...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...四十日でことが足りるからには...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一回だけ見たのでもそれはステート街(ストリート)と機関車の煤(すす)を洗いおとすに足りる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...結論自身は吾々の見解を裏づけるには一応足りるかも知れない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...狭くはあるが立ち去るには足りる汀(みぎわ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天下にこの法有るを知らしむれば足りる」「物の顕現は内発による...
直木三十五 「南国太平記」
...ここで一声怒鳴(どな)れば御用が足りるんです...
中里介山 「大菩薩峠」
...讀んでいかにも心に浮べ得られるやうに書けば足りる...
夏目漱石 「「自然を寫す文章」」
...まだこの友の食事に足りるものがあった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...それで榮養攝取は充分に足りるわけだ...
室生犀星 「末野女」
...これがあれば足りるではないか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...単純な技巧によって事足りるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...炭の代七厘にて足りるという所から来たそうであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それは一国の最大な王宮を守るに足りる正門の姿勢である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...思索と反省の資としてもらえば希(ねが)いは足りる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...以上の見透(みとお)しでほぼ用は足りるであろう...
和辻哲郎 「孔子」
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