...一体妃たちは私たちよりほかに男の足ぶみの出来ない後宮(こうきゅう)にいるのですからそんな事の出来る訣(わけ)はないのですがね...
芥川龍之介 「青年と死」
...しきりに足ぶみをした...
海野十三 「火星兵団」
...がっちゃんがっちゃんと荒々しく足ぶみをしてみせたが...
海野十三 「超人間X号」
...ひとところで足ぶみしながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...ベンジャミンは 足ぶみして...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...二度と足ぶみをしないとまで思いつめてしまったのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もとより廓内に足ぶみを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...足ぶみしながら云った...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...フランスでは市民の90(ママ)割が、いつも金利を考えていて、年金を失わせさえしない政府なら我慢してやる、という風だか(ママ)、フランスが経験の多様さにかかわらず、足ぶみをして、観念の上でだけ多く奔放であったのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...足ぶみ禁断の地としてあるという」「まあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...今日で二日三晩の足ぶみだった...
吉川英治 「私本太平記」
...義貞も足ぶみしたことにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...なぜ立花山とやらに足ぶみしているのであろう?」「ご存知でございませぬか」と...
吉川英治 「私本太平記」
...兄の家へはあれきり足ぶみしていない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その足ぶみや、物腰には、どこか武人らしい力があって、「おそれいりまする」といいつつも、範宴は心づよい気がして、彼の好意に甘えて後ろに従(つ)いて行った...
吉川英治 「親鸞」
...足ぶみするな……もし過(あやま)って...
吉川英治 「松のや露八」
...全体の足ぶみだけがある理由はなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...よもや二度とは京都へ足ぶみ致すまいと思っていたのに――よくよくな慢心者――約束とあって――御覧なさい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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