...これはしっかりした地面のようだがね」博士はそういって足許(あしもと)を見ながら足ぶみをした...
海野十三 「怪星ガン」
...再び村々へ足ぶみさせぬように難詰し糾問すべく押しかけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...……(とんと足ぶみして)わかってるさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...それにあわせて足ぶみをさせ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...蓄音器のジャズに合して足ぶみをしたり...
豊島与志雄 「女客一週間」
...「そんなところで足ぶみしていないで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...役にも立たぬ反省となまぬるい人道主義のなかで足ぶみをしているうちに...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...足ぶみもならぬほど押重なって...
久生十蘭 「魔都」
...二度と足ぶみをしないとまで思いつめてしまったのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...足ぶみの音それからまるでそこら中の鳥も飛びあがるようなどっと起るわらい声...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...足ぶみ禁断の地としてあるという」「まあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...寺社奉行も町方も足ぶみ出来ない一種の絶対権のある所だけに...
吉川英治 「大岡越前」
...ひどく力のある足ぶみで...
吉川英治 「私本太平記」
...ここでは苦戦の足ぶみを余儀なくされた...
吉川英治 「私本太平記」
...兄の家へはあれきり足ぶみしていない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その足ぶみや、物腰には、どこか武人らしい力があって、「おそれいりまする」といいつつも、範宴は心づよい気がして、彼の好意に甘えて後ろに従(つ)いて行った...
吉川英治 「親鸞」
...足ぶみするな……もし過(あやま)って...
吉川英治 「松のや露八」
...全体の足ぶみだけがある理由はなかった...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索