...彼は自分が金持ちであることに満足してはいたが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...日足しまつるべし」とまをしたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...わたしは乏しい野菜食の足しにしようと思って...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...子供の頃には一品料理のビフテキで満足していたナオミでしたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それに滿足して手に手に持つた小籠の獲物の多い少いを比較し合ひ乍ら家路へと急ぐのであつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...夫は広く自由主義哲学と呼ばれてよいものになるのであるが(尤もその多くのものはそういう命名法に満足しないことは判っている)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は刺青の姿態を肉体の上に見るだけで満足した...
富田常雄 「刺青」
...自分自身に満足しきっていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたしの云った通りじゃなくって」誇り顔に母の方を見てこう云った継子はすぐお延に向ってその後(あと)を云い足した...
夏目漱石 「明暗」
...浪人者の生活の足しになる仕事などは...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...この新しい生活形態に満足して...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自ら安んずるようにつけ足した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ただ哀れだと思っていただくだけのことで満足したい心にもなっているのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お世話というほどのことはできませぬがお力の足しくらいにはなりまする...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その一番ステキなのだけで満足しているのかも知れないって云うのよ...
夢野久作 「支那米の袋」
...このジョージ・クレイと今のカルロ・ナイン嬢がこの曲馬団の花形だって……」「アハハハ……成る程成る程」「……それから……その次の馬のダンスも面白いそうです」と青年は慌てて云い足した...
夢野久作 「暗黒公使」
...そして、なお、「――その憂いはまた、幕府の横暴にあるのでござりまする」と、いい足した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すぐに其方(そち)は発足してくれぬか」「承知いたしました」「江戸表の方――すべて何事もご安心なさるように――」「お伝えいたします」「ご看護もたのむ」「はい」「早打の様子では...
吉川英治 「宮本武蔵」
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