...下に案内して二人(ふたり)の用を足してやるようにといった...
有島武郎 「或る女」
...もがきながら一歩一歩地位を作つて行かうといふ一心で滿足してをりました...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...自分は渠等の想像してゐる樣な遊戲的な文學者で滿足してゐない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...緑雨は恐らく最後のシャレの吐き栄(ば)えをしたのを満足して...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...請け合ってくれた」ふたりはいちおうそれで満足しておくほかはなかった...
江戸川乱歩 「影男」
...むしろ歩きて暖を取らむと發足しぬ...
大町桂月 「房州の一夏」
...さてたくさんあるとなると真剣な思想者はそのいずれにも満足しえないで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼は甥の方へ振り向いて附け足した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...中流人士らが喚(わめ)くと彼は満足していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とは言えまだこの辺の人達の麦搗(むぎつき)の役は充分足しています...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...彼の接触し得る満足した人間のうちで...
夏目漱石 「明暗」
...御飯の足しになることは何んにも知らないという...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...いまはこれで満足して下さいね」「じゃあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ちよつと美しい娘がゐる居酒屋を出発点にして賑々しく発足した...
牧野信一 「喜劇考」
...僅かの頓智で十分に満足して狭いところをくる/\廻つてゐるのです...
牧野信一 「喜劇考」
...「学位は貰っても悪くはないが」と言い足して笑った...
森鴎外 「かのように」
...布巾を洗うだけで満足していた...
山本周五郎 「季節のない街」
...とてもそんな手ぬるい結い方では満足しないらしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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