...若しこの詩人の足あとを辿(たど)る多少の力を持つてゐたらば...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...お美津がいまのいま掃除した地面の上へ大きな足あとをつけて馬の方へ歩みよった...
犬田卯 「荒蕪地」
...足あとだけがくっついているよ』この声をきいた時には...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...人造人間の足あとがついているじゃないか」と...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...一般人の足あとがその便利さを示しているところはそれらがいつ何時(なんどき)でも通れるよう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
......
高見順 「死の淵より」
...足あとをみると誰があるいたかたいていわかる...
高村光太郎 「山の雪」
...その足あとの存する限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...足あともそこで止まっている」それがちょうど...
中里介山 「大菩薩峠」
...月が出たので、狐の毛なみが銀色に光り、その足あとには、コバルトの影がたまりました...
新美南吉 「手袋を買いに」
...わたしの靴は白い足あとをのこしてゆく...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...さきに自分たちのつけた足あともある...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...その足あとを伝わって傍らの野原へ出た...
牧逸馬 「双面獣」
...そして足あとはもう四つまで完全(かんぜん)にとられたのです...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...オーラの足あとが見つかりました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...一足あとから陽の地を通りかけた...
吉川英治 「三国志」
...白浪の足あと凄し朝の月ぬす人もいづこに秋を深むらん借着して旅籠立ちけり秋の風車中...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ただ古人の足あとをたよりに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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