...しかも一般の趨勢が追々に贅沢に傾きつつあるから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...常に流行の趨勢を察し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...明治十三年以降その当時に及んでいる斯界(しかい)の趨勢(すうせい)の大略をも知ることが出来...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この年少の身で自分一身の趣味に趨(はし)ることも許されず...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...少年は孔生を見ると趨(はし)ってきてお辞儀をした...
田中貢太郎 「嬌娜」
...その兄(アルゴスの衆のすべてに命下し神の如くに敬さるゝ)兄醒ますべく趨り行き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...天下の趨勢に抗し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...旗を挙げ闕(けつ)に趨(はし)るの首魁と為らんとす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...又之を仮に出版業の趨勢から見てもそうなのであって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...則ち侯と進退趨舎を倶にするは亦怪む可きなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こうした発達の趨勢(すうせい)は無限に存在しているのであって...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...「だが――天下の形勢――つまり、幕府の事情、異国の事情、人心の帰趨、動揺を見る時、わしは、父も、子も、家来も、無論、わしをも、生犠(いけにえ)として、この日本を救わねばならぬような気がする...
直木三十五 「南国太平記」
...今日この劇場内外の空気の果して時代の趨勢を観察するに足るものであったか否か...
永井荷風 「十日の菊」
...けだし実景を写さずして理想に趨(はし)りたるがためならん...
正岡子規 「俳諧大要」
...趨舍有レ時...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...人心の帰趨(きすう)がどこにあるか...
吉川英治 「大谷刑部」
...時勢の帰趨(きすう)を説き...
吉川英治 「松のや露八」
...これは作製當時の一般民衆の心的趨向を考へてのことであるから...
和田萬吉 「父兄の方々に」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??