...民の欲(よく)に因つて之を趨(はし)らしたればなり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...人氣(にんき)の中心(ちうしん)たる證劵市場(しようけんしぢやう)が大變動(だいへんどう)を來(きた)したことであるから勢(いきほ)ひ生糸相場(きいとさうば)にも波及(はきふ)して十月(ぐわつ)初旬(しよじゆん)より低下(ていか)の趨勢(すうせい)となり...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...博文館が此の趨勢に乗じて率先してビジネスとしての雑誌を創め各方面の操觚者を集めてプロフェッショナルとしても存在し得る便宜を与えたる功績は決して争われないであろう...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...愉快に感じると同時に自分も知らず知らずその趨勢(すうせい)に刺激されて...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...動物が強制的に置かれた異状生態からノルマルな生態に復帰しようという生活全体の必要からの趨向なのであって...
戸坂潤 「読書法」
...社會の趨勢にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の趨勢を考ふれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これ現代俳句界の趨勢(すうせい)なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これが保存の法と恢復の策とを講ずる如きは時代の趨勢に反した事業であるのみならず...
永井荷風 「百花園」
...いつでも悪い意味での感傷に趨つてしまふことを顧みて...
牧野信一 「眠い一日」
...世間は名利に趨(はし)り煩悩(ぼんのう)に苦しめられ...
正岡子規 「人々に答ふ」
...そのコンスタンチン大帝の厚聘(こうへい)を却(しりぞ)けてローマに拝趨(はいすう)せなんだり...
南方熊楠 「十二支考」
...「聞病趨千里...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後刻拝趨万々可申上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この趨勢(すうせい)が世界を支配している故...
柳宗悦 「工藝の道」
...東洋の美の帰趨でもあり...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その後から見えなかった母が小趨(こばし)りに追って来た...
横光利一 「旅愁」
...新しい作品に許(ばか)り趨(はし)つて前代を蔑視すると云ふ風が無い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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