...而して此焦眉の趨勢は遂に...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...其中に在る分子々々は各異つた本来の性質を持つて其々歩趨を異にしてゐるのである...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...已むを得ない趨勢であるけれども...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...だいたいこれと同様な趨勢(すうせい)が認められるのである...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...彼らの趨向殊(こと)なりといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...社會の趨勢にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も是れ我輩の空想に非ずして自然の趨勢なる可きを信ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私は現代小説の趨勢を大体述べたつもりである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...こうした発達の趨勢(すうせい)は無限に存在しているのであって...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...都市の改築を始めとして家屋什器(じゅうき)庭園衣服に到(いた)るまで時代の趣味一般の趨勢(すうせい)に徴して...
永井荷風 「江戸芸術論」
...後の一歩は前の一歩の趨勢(すうせい)に応ずるような調子で出て行かなければ旨(うま)く行かない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...人間としてこの性質を帯びている以上は作物の上にも早晩この性質を発揮するのが天下の趨勢(すうせい)である...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...それは目的もなく帰趨(きすう)もない...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...阿修羅在大海辺と云ふことも思ふ長者が崎の雨かな現今の趨勢を以て進むならば或は日本語もその内ロオマ字で記される時期が来ないとも測られない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...現代の社會趨勢に...
吉川英治 「折々の記」
...天下の趨勢(すうせい)やら...
吉川英治 「三国志」
...この趨勢(すうせい)のまま...
吉川英治 「親鸞」
...この趨勢を心から憂えていたのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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