...運動の力学によって示された本来の趨向によってこの自然の没落の日のくることを予言しなければならなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...つらつら琉球史の趨勢(すうせい)を見るに...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...示談契約の趨勢はつぎつぎに渡良瀬川沿岸の村々を侵して拡った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...学生の趨向(すうこう)その変遷する所を推してしかして称するに流行を以てす必しも不可なるに非ず...
津田左右吉 「史論の流行」
...環境の趨勢(すうせい)や民心の流露を無視したのでは...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...社会動乱の趨勢(すうせい)を握るの辣快(らっかい)雄敏なるにおいては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...われは現時文壇の趨勢を顧慮せず...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...その運命を時の趨移にまかすか...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...社会の趨勢(すうせい)で...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...「わが社の製品が歐米諸國においても廣く認められんとする(まさか!)趨勢を裏書することに力を借した」といつた意味のうまくこじつけた表彰状ごときものがついていたのには...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...国家の発展する経済上の趨勢を支止めるなんてそんな事は出来やしない...
牧野富太郎 「植物記」
...ガウルに趨(おもむ)き回教徒の兵を仮り来て兵を起し...
南方熊楠 「十二支考」
...新奇を趁(お)う世俗と趨舎(すうしゃ)を同じくしなかったのは無理もない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...東洋の美の帰趨でもあり...
柳宗悦 「民藝四十年」
...現代の社會趨勢に...
吉川英治 「折々の記」
...中央の趨勢から世上へみひらいたことであらう...
吉川英治 「折々の記」
...早くから大志を抱き――しかも時勢の帰趨(きすう)を見ぬいて――中国にありながらただ一人...
吉川英治 「新書太閤記」
...帰趨(きすう)の人を...
吉川英治 「新書太閤記」
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