...唯だ当時の芸術鑑識家は現代の盲目なる群衆とは遙かにその趣きを異にしてゐたのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...そんなのと趣きは違うけれど...
梅崎春生 「凡人凡語」
...以て生榮の路に趣き...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を御調べ申し御返事願上候(ねがいあげそうろう)...
太宰治 「帰去来」
...こんな趣きの無い原っぱに...
太宰治 「東京八景」
...他からの窺を許さぬ趣きがあった...
豊島与志雄 「自由人」
...凡てに原始的な幽玄な趣きがある...
豊島与志雄 「蓮」
...今はそんな趣きはすっかり無くなってきちんとした掘割になってしまった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それから弥陀本願の趣きを述べる...
中里介山 「法然行伝」
...浴客が芋をもむ樣にこみ合ふた夏の趣きを思ひ合せると情ない樣である...
長塚節 「痍のあと」
...いかにも日本らしい趣きがある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...伯母君は隣村の親族がり年始の礼にと趣き給ひしが...
樋口一葉 「雪の日」
...真名古の方は追々冷静な趣きになって行くのに引換え...
久生十蘭 「魔都」
...実にどうも奇想天外の趣きがありますなア...
久生十蘭 「魔都」
...いつもの冷灰な趣きに引きかえ...
久生十蘭 「魔都」
...木の香と橘の匂ひと交錯する趣きを味へばそれでも宜しからう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...賛意の動いた趣きをコリント式の体操信号法に従って反問した...
牧野信一 「ゼーロン」
...わたしの歌が一向に詩人の趣きをつたへて荘重ではなく Haunted――どころか...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
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