...今日は明るいためにかえって人形遣いの方が邪魔になってよほど趣きを打壊すが...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...五年以前とは餘程その趣きを變へて居る...
石川啄木 「葬列」
...ほとんどその趣きを異にして居ると思うのです...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...ほんとうの花の趣きを味わいかねます...
上村松園 「女の話・花の話」
...円とか五角形とかのあらわすところとは余程(よほど)趣きを異にしていて...
海野十三 「三角形の恐怖」
...そこにおのずから古典的な一つの趣きがあるような気がする...
谷譲次 「踊る地平線」
...もっとも趣きある横側の角度から同時に見上げた...
夏目漱石 「虞美人草」
...四方に使いして君命を恥かしめずと言った趣きがあります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...水の趣きは、實に興趣多々だ...
長谷川時雨 「水」
...舟の動いた拍子に過ぎ去つた日が忽然と帰つて来て現在に変つた趣きに解いて置かうと思ふ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...Fに習つた踊りとは趣きの異ふ...
牧野信一 「熱い風」
...道理でつい此間埠頭場(はとば)で彼等を迎へた時に比べると全(まる)で趣きが変つてゐた――と滝本は気づいた...
牧野信一 「南風譜」
...御手紙の御趣き承知いたしました...
牧野信一 「はがき通信」
...先程の調子とは全く趣きの違つた...
牧野信一 「夜見の巻」
...噛んで味無き化石の語よりはズット趣きがある...
牧野富太郎 「植物記」
...姿には堂々たる趣きがあつた...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...味わいとか、趣きとか、潤いとか、円味とか、温味とか、柔かさとか、これらが器の美につれて繰り返される言葉である...
柳宗悦 「工藝の道」
...雅韻汲めども尽きない趣きがあって...
柳宗悦 「民藝四十年」
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