...先に起った五十八分における変化とは大分趣きを異にしていることです...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...まだらになった白粉のあとまでが艶めかしい趣きを添える...
大杉栄 「続獄中記」
...ちょっと旅をしてもどんなに趣き深いことであったろう...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...放蕩とは大いに趣きを異にしてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...はるかに趣きがあり...
太宰治 「お伽草紙」
...東京の神楽坂(かぐらざか)くらいの趣きはあったが...
太宰治 「惜別」
...また機械でうごく船をみて人々がおどろいた趣きも書いてある...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...他からの窺を許さぬ趣きがあった...
豊島与志雄 「自由人」
...花はへんに造花のような趣きがある...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...其の内側に潜んでゐる日本現代の生活と日本人の性情とがいかに甚しく日本的風景と其の趣きを異(こと)にしてゐるかに一驚せざるを得ない...
永井荷風 「海洋の旅」
...全然それとは趣きを異にしていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかも両鏡互に相映じて一塵をも止めざる趣きは同時に達人の心境でもある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...さて闖の字を書いて見るとここにも野馬の遊びにくる趣きが出てゐてをかしい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そんな壺の模様一つ位ひでは律しられぬ趣きもあつた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...西洋人好みとでもいふべき趣きの孔雀の縫を配したものやらが...
牧野信一 「早春のひところ」
...お蕗の灸はおそらくありふれた豆粒大のそれとは趣きを異にして銅貨大の艾を急所に貼り重ねて...
牧野信一 「剥製」
...なかなかもって趣きのある姿である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...味わいとか、趣きとか、潤おいとか、円味とか、温味とか、柔かさとか、これらが器の美につれて繰返される言葉である...
柳宗悦 「民藝四十年」
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