...五年以前とは餘程その趣きを變へて居る...
石川啄木 「葬列」
...袂や裾に散る趣きも...
泉鏡花 「お花見雜感」
...九手古奈がどこやら忍男(おしを)に冷淡な趣きのあつたのも別に深き意味があつての事ではなかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...少々趣きを異にしていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...悠容(ゆうよう)たる趣きがあった...
梅崎春生 「風宴」
...一見颯颯とした趣きのあつた芥川のああいつたあまえつ兒のやうなところは...
小穴隆一 「二つの繪」
...放蕩とは大いに趣きを異にしてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...高山の中腹に湛へてゐる火山湖の趣きを成さしめてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...麁末之辨當申付候」といふところで大舞臺の幕切れといふ趣きであるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...早くも春雨の趣きあり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大分自然の趣きをそなえ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その趣きは大いに異なる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...両者を見較べて山の高きを称へ同時に海は平らな海としてその美を存する趣きである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「馬鹿」昇も些しムッとした趣きで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...道理でつい此間埠頭場(はとば)で彼等を迎へた時に比べると全(まる)で趣きが変つてゐた――と滝本は気づいた...
牧野信一 「南風譜」
...したがってそこは「潤い」とか「趣き」とかの世界である...
柳宗悦 「工藝の道」
...如何にも山上の町らしい趣きを見せて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...すべてにさういつた趣きを此處の湯は持つてゐます...
若山牧水 「樹木とその葉」
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