...予は殆(ほとんど)帰趣(きしゆ)を失ひたるかの感に打たれたり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...ユウゴオの趣味は典雅ならず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...無智の爺婆が安心して信仰して居たのに比すると全く趣が違ふ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...わが国の最も趣味ふかき住宅は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其は虚子趣味以外のものは容れぬのであると言ふ人があるかも知れぬ...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...東京の神楽坂(かぐらざか)くらいの趣きはあったが...
太宰治 「惜別」
...あなたの趣味には合わないでしょうけれど...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...例の貧乏道徳論的な趣味も手伝ったのだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...このオルガナイズの情趣の上にある...
中井正一 「物理的集団的性格」
...まだいささか柔弱の趣きですナ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...かの実の父母が実の子供を養うがごとき趣向にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...徒(いたず)らに大観の趣味を解したるまねしてこの種の句を為す者...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかるに思いがけもなく抹茶趣味の左千夫からこの舶来の花を貰うて...
正岡子規 「病牀苦語」
...「生産への異国趣味(エクゾチシズム)を排撃せよ!」労働者新聞に職場からの通信がのった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...女優であるおかみさんの客間趣味かもしれず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無趣味なものはないのである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...趣味も嗜好(しこう)もよほど洗練されている...
山本周五郎 「季節のない街」
...その他在来の趣味や...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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