...趣味も、多くの人の信ずる如く、唯だ Easy going な樂みといふだけを能事とするならば、よし低下するとも、向上などはあり得ない...
會津八一 「趣味の向上」
...ヘルマー 私はまたお前がどんな趣向で私を驚かすだらうと...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...貴族趣味――こういったやり口が...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...われはこの趣味多き名山を辭し去りぬ...
大町桂月 「妙義山の五日」
...この趣向には大抵の奴が恐れ入るぢやらうて...
薄田泣菫 「茶話」
...成金趣味だぞ...
太宰治 「津軽」
...ハイカラなようでもだんだん子供の時の趣味が復活して来るものと見えまして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...昨日、隣家の店員から貰つた鶏頭を活ける、野趣横溢、日本式の鶏頭は好きだ...
種田山頭火 「行乞記」
...かかる情趣が近代人の光の性格でもあろう...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...こういう人たちの間には何やら共通な趣味があるような気がした...
永井荷風 「寺じまの記」
...司馬江漢あたりの筆に脱化された洋画の趣味も捨て難いものだと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...菊を南山(なんざん)に採(と)るという趣があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の趣旨を多くの経文を引いてつぶさに述べられたのが即ち撰択本願念仏宗(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)である...
中里介山 「法然行伝」
...これも英国風な貴族趣味の一面なのであらう...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...一生嵐山の桜を見ようというも変なくだらぬ趣向なり...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...比較してみるとよほど面白い趣味がある...
柳田國男 「名字の話」
...玄徳はその趣を書面にして...
吉川英治 「三国志」
...月(つき)ヶ瀬(せ)の景趣(けいしゅ)をちぢめたような庭作り...
吉川英治 「神州天馬侠」
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