...空霊澹蕩(くうれいたんとう)の古趣が自(おのずか)ら漲(みなぎ)っているような画なのです...
芥川龍之介 「秋山図」
...物寂びた趣が漂っていました...
芥川龍之介 「報恩記」
...僕は江戸趣味に随喜(ずゐき)する者ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...趣向もこの如く、本(ほん)の事に似るうちに又大まかなる所あるが、結句芸になりて人の心の慰みなる...
相馬御風 「実物と模型」
...わが性鈍にしてその真趣を究(きわむ)る能(あた)わず...
太宰治 「不審庵」
...なぜもう少しわれ/\の習慣や趣味生活を重んじ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...イッタイ予ニハ Pederasty ノ趣味ハナイノダガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...取り敢えず上意の趣を諸侍へ申し伝え...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...趣味がバタくさかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...去年までは多少の興味をもつことの出来た趣味や享楽も...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...風俗から趣味までも含んだ社会に於ける人間の一身上の問題のことだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...)一般趣味のナポレオンとなることもでき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実隆は文学者として禅僧等に比してはむしろ日本的趣味の人であった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その趣味が思想となって来たのが即ち社会主義(ソシアリズム)である...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...マイダス王も大変草花に趣味を持っていたのでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...縦(よ)し間ありともそれはこの趣向に必要ならず候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...風の吹く日などは更に趣が異ふ...
松本たかし 「松本たかし句集」
...最初の趣旨からはやや遠いものであった...
柳田国男 「母の手毬歌」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??