...我々は今迄議論以外若(もし)くは以上の事として取扱はれてゐた「趣味」といふものに対して...
石川啄木 「弓町より」
...私は秋風の趣をたずねてまたこういうことに想到したのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...この別府の温泉(ゆ)にふさわしい野趣のある一人の女であった...
高浜虚子 「別府温泉」
...それが私たちの趣味であった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...「お聞込みの趣きこれ有り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...力量のないくせに眼だけ沃えた傍観者の批評趣味や...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あの坊さんに意趣も遺恨もあるわけじゃあねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の趣味には合わなかったようであった...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...その西洋料理へ行って午飯(ひるめし)を食うのについて趣向があるというのですか」と主人は茶を続(つ)ぎ足して客の前へ押しやる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...誰でも慈善活動または単なる趣味で医療を行うことができる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...趣のある古いものをむざむざと壊して安っぽい新しいものに取り替えるような心なき企を...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...先日の放送をそのまゝ実演といふ趣向...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...Tが黒髪つやつや頬は紅というキューピー亭主が趣味なら駄目ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いろいろな物思いのために少し面痩(おもや)せのしたのもかえって貴女(きじょ)らしい艶(えん)な趣の添ったように見え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その趣旨は標準語を学ぶべきであるのと同時に...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...けれどもそんな趣味を流行(はや)らせている人々は本当にこんな趣味を理解しながら書いたり読んだりして居られるのでしょうか...
夢野久作 「ナンセンス」
...モネーの日本好きは狂人のようでいつも自邸を日本趣味で溢れさせていた話や...
横光利一 「旅愁」
...みな尊氏の趣向(しゅこう)に興(きょう)じて...
吉川英治 「私本太平記」
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