...鳥居甲斐守は老中水野越州(えっしゅう)が天保改革の時...
永井荷風 「枇杷の花」
...此等(これら)の書籍はいづれも水野越州(みづのえつしう)以来久しく圧迫されてゐた江戸芸術の花が...
永井荷風 「虫干」
...名にし負う水野越州でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...越州様思召(おぼしめし)より手緩く手緩くといたして居るが...
野村胡堂 「礫心中」
...乾符六年越州山陰家に豕あり...
南方熊楠 「十二支考」
...越州の三国(みくに)と...
柳宗悦 「思い出す職人」
...当時松平越州の名児童走卒も亦皆之を知る...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...襄も亦其小さき耳の中に越州なる名詞をんで忘るゝ能はざりしなり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...光沢のある越州の壺に似合った冬薔薇の華やいだ向うで由吉は無造作に鮭を食べたその途端...
横光利一 「旅愁」
...柿渋、李朝の秋草、越州、黒高麗、天龍の青磁、など、殊に一際目立って華手な、女王の品位を放つ万暦の鉢があった...
横光利一 「旅愁」
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