...然(しか)るにこの大勢力ある金港堂が一大小説雑誌を発行するに方(あた)って如何(いか)なる大作家でも招き得られるのに漸(やっ)と二十歳(はたち)を越えたばかりの美妙を聘(へい)して主筆の椅子(いす)を与えたのは美妙の人気が十分読者を牽(ひ)くに足るを認めたからであろう...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...いや大岡越前守ぐらいにはなれる素質があると褒めても...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...涼(すず)しいはずの信州や上越の山国地方においてさえ...
海野十三 「三十年後の世界」
...越後獅子(えちごじし)は...
太宰治 「パンドラの匣」
...塀を乗越している者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...見せて上げたんじゃありませんか」「わたしがですか」「山越(やまごえ)をなさった画(え)の先生が...
夏目漱石 「草枕」
...ところへ御三(おさん)が台所から赤い手を敷居越に揃(そろ)えて「お客さまがいらっしゃいました」と云う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...◇山にや霧立つ雉子の子さへ越後恋しかほろたたく四万温泉の一夜四万は渓谷の中のさびしい温泉場であるが...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...平次はまだ三十を越したばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何を聞いて居たネ」「何んでも越後獅子て云うんだが...
羽志主水 「越後獅子」
...妻は一度手紙を寄越したが...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...宿直室に新聞を見に行かうとする大越さんと廊下を左右に別れた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...崖の上の小家に越して来た...
森鴎外 「細木香以」
...山また山を踏み越え...
吉川英治 「上杉謙信」
...あれから小仏越えにかかって自分の野望を遂げようとしたため...
吉川英治 「江戸三国志」
...三十ちょっと越えたくらいな年頃で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...越後路からご上洛の途中にある親鸞御房ではござりませぬか」といった...
吉川英治 「親鸞」
...当然うけ継ぐはずの越前の所領が...
吉川英治 「源頼朝」
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