...モウ二十歳を越すと男を知つてるから喃(なあ)...
石川啄木 「病院の窓」
...右がその後から……ト前へ越すと...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...信越線の吹上駅(ふきあげえき)...
田山花袋 「田舎教師」
...越すに越されざりし「朝貌(あさがお)日記」何とかの段は更なり...
寺田寅彦 「東上記」
...それを越えて全体の歴史内容に於ける運動に終局に於いて帰着し...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今まで脚下の岩や梢越しに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...昔は庭木の梢を越して遠く嵐山の櫻が眺められたさうだ...
野上豐一郎 「桂離宮」
...お蝶さんが入ると直ぐ出たやうです」「どんな人相だつた」「屋臺の灯は暖簾越しで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多數の認識の眼を越えて...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...雉子のやうに人垣を飛び越えて父親にとりすがつた...
牧野信一 「酒盗人」
...山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも箱根路をわが越え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ世の中はつねにもがもななぎさ漕(こ)ぐ海人(あま)の小舟(おぶね)の綱手(つなで)かなしも大海(おおうみ)のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも「箱根路」の歌極めて面白けれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その越ガ谷で、えらい目に遇(あ)うことになったのだ」闇太郎の口元には、苦いくるしい思い出を、まぎらそうとするような笑いが浮かんだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寿江子が昨日電話を寄越してあちらは終日雪だそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かえって近所で見知り越しの男であった(何だって名誉の掟〔武門の掟〕というやつは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中の木戸の垣根越しに文を付ける...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...景勝は、家臣石川播磨守(はりまのかみ)を遣って、その戦捷(せんしょう)を祝し、また、秀吉の会盟の意にこたえては、(北越の山河、昨今多忙、他日親しく拝姿の日もあらん)と、謹んでいわせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...住職山越氏の住む階上に...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...それに越したことはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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