...漸く此意味に於ける「天才」の問題を確實に超越することが出來るやうになつたことを感じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...△芸術は闘争を超越する(私は此意味に於て...
種田山頭火 「其中日記」
...自国の行動はすべて批判を超越するものとなり...
津田左右吉 「日本精神について」
...九州人と東北人と比べると各個人の個性を超越するとしてもその上にそれぞれの地方的特性の支配が歴然と認められる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...つまり諸主観を超越する客観的なものへの実践的な食い入りと...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それは主観と対立しながら且つ之を超越する...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...侯は藩閥を超越すると共に党派をも超越して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...生死を超越する境地は...
直木三十五 「南国太平記」
...考えようによっては生死を超越することよりも...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...それらを超越する事の出来ない彼には大きな苦痛であった...
夏目漱石 「道草」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...したがってその術も他の諸科に超越するものなれども...
福沢諭吉 「学問の独立」
...凡俗に超越するところあるを見るに足る...
正岡子規 「曙覧の歌」
...これに反して觀想的な態度にとつては空間や時間を超越する本質またはイデアが主として關心される...
三木清 「認識論」
...それは社會を二つの部分――その一つはその他を超越する――に分たねばならぬ」...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...かかる意味の内容と形式とを共に超越するものでなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...偉大卓抜な霊魂でなければ習慣を超越する特権をほしいままにすることはゆるされません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...国際をも超越する...
山本実彦 「十五年」
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