...×我々の特色は我々自身の意識を超越するのを常としてゐる...
芥川龍之介 「河童」
...優越感を超越する第一歩は意識の重心を眞理の實現者三太郎の優越に置かずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...時として宣教師たちがあたえ得たいかなる慰藉をも超越することがあった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...絶対的なるものは本来相対存在を超越するからには...
田辺元 「メメント モリ」
...酔は時空を超越する...
種田山頭火 「其中日記」
...貝殻の中にはそれを遥かに超越する何かが...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...科学の成果は箇々の科学者の個性を超越する...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...カントを超越する(独創的である)ことは要するにカントを理解する(カント的問題を伝承する)ことに外ならなかった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...つまり諸主観を超越する客観的なものへの実践的な食い入りと...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...侯は藩閥を超越すると共に党派をも超越して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ついにこの不愉快に充(み)ちた生というものを超越する事ができなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...――彼女は男子さえ超越する事のできないあるものを嫁に来たその日からすでに超越していた...
夏目漱石 「行人」
...何よりも人間の自然性がいかに「方則」の上に超越するかと言ふことを...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...神の言葉は全く人の言葉を超越する...
波多野精一 「時と永遠」
...弥陀如来の本願や名号は釈尊を超越するものである...
三木清 「親鸞」
...哲學をもつて歴史を超越するものとしてでなく却て歴史そのものの思想に於ける表現として把握しようとする彼の企圖を表はす...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...存在を超越する第一次の内容は...
三木清 「歴史哲學」
...南の人のすぐれたる空想をさえも超越する...
柳田国男 「雪国の春」
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