...超えて八月十日、左馬頭兼伊予守に拝せられ、虎符を佩び皐比に坐し、号して旭日将軍と称しぬ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...これを跳り超えて行け...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...広告費等が売上げの三割を超えているが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼の名句――たまさかに人来て去ねば萩の花散る――は歳月を超えて私たちの胸を打つ...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...意識の概念は個人――意識の担い手・主体――を超えて理解出来るし...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...もう一度云い直せば客観そのものが客観的なものを超えていることによってそれを成り立たせていると思われている...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...片意地な夫は決してそれを飛び超えてくれなかった...
夏目漱石 「道草」
...我々の理解力を遥かに超えていて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...現れを超えて影響を広げないので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...八分を超えてゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして私は、老婆に向つて、自分達は、野に寝、山に寝――しながら、この山を超えて、甲州路へ出ようとしてゐるんだ! などと云ふと、老婆をはじめ、家族の者達は、即座に手を振つて、それは無謀だ、ヤグラ岳には今でも狼が出るよ、道らしい道もない、甲州路へ出るには此方の明神ヶ岳を超えて三島へ降り御殿場から富士の裾野を廻つて大月駅を目指さなければならぬだらう――と説明した...
牧野信一 「川を遡りて」
...この舅が相手だと慎しみ深さを超えて稍ともすれば憂鬱になつて来るのであつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...階級や党派を超えて...
矢部貞治 「政治学入門」
...ここかしこの荒野に捨て去られた屍は一万の余を超えていた...
吉川英治 「三国志」
...少年の武芸学問は衆を超えて進み...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...従って、狭い小路が、幾筋も曲がっていたし、どの家も、簡素を超えて、貧しげな侍ばかり住んでいた...
吉川英治 「夕顔の門」
...悠久の時間を超えて精神を投影し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...アイスランドとの中途にあるファロエ諸島を超えて百哩位北まで航海したのが...
和辻哲郎 「鎖国」
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