...北の台に赴き見れば...
泉鏡花 「活人形」
...大沢なる地蔵尊の祭典に赴きたる帰途...
井上円了 「おばけの正体」
...口をキリリと結んで庭の片隅に赴き...
井上円了 「おばけの正体」
...或いはまた三角暗礁(あんしょう)に赴き...
海野十三 「地球要塞」
...それで自ら産地に赴き...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...黄泉国に赴きしと同じく...
高木敏雄 「比較神話学」
...国境の駅の両替遅日(ちじつ)かな四月二十七日 藤室夫妻と再び日本人学校に赴き...
高浜虚子 「五百五十句」
...一行に赴きしもの...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...あるいは横浜に赴き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自分の部屋へ赴きました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ここにおいて世に出で人に交らんとするものは日頃窃(ひそか)に寄席(よせ)に赴き葉唄(はうた)都々一(どどいつ)声色(こわいろ)なぞを聞覚えて他日この難関に身を処するの用意をなす...
永井荷風 「桑中喜語」
...築地桜木に赴きぬ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...母親と共に父の許に赴き...
中島敦 「盈虚」
...)一九一九年戰亂漸く治るや、數年間殆ど全く中絶せられし「ドゥイノ悲歌」を書き續くべく、瑞西に赴き、ジュネエェヴ、ソリオ、ロオザンヌ、ベルヌ、ロカルノ、ベルグ、エトワ等に轉々として滯在しつつ、空しく三年近き月日を過す...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...納屋の天井からとり降すと村境ひの鍛冶屋の工房に赴き...
牧野信一 「写真に添えて」
...風潮並びに南米より東方に赴き去り...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...文久三年柏軒に随つて京都に赴き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...富武五百之進(いおのしん)の屋敷に赴き...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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