...僕は緊張に顔を赧(あか)くしてそれに答えると...
海野十三 「階段」
...むやみと顔を赧らめるところといい...
高見順 「如何なる星の下に」
...お肚(なか)でも痛まれたか」住持の詞(ことば)に玉音は蒼褪(あおざ)めた顔をちょっと赧(あか)らめた...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...お客様に失礼やないの」悦子は赧(あか)い顔をして上眼を使いながら俯向(うつむ)いたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...此(この)見(み)ともない面(つら)を見(み)やがらうと儘(まゝ)ぢゃ!出額(でこすけ)が赧(あか)うなるばかりぢゃわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...クラチット夫人は這入って来た――真赧になって...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...赧(あか)らんだような顔をしながら...
徳田秋声 「足迹」
...自(おのず)から赧(あか)い顔もしなければならなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何んといふ口の惡い八五郎さんだらう」お靜は眞つ赧になつて俯向(うつむ)きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すこし赧(あか)くなって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...赧ら顔の砲術長が口をつぼめてほッほッと笑った...
久生十蘭 「だいこん」
...たしか恥ずかしさで顔を赧(あか)らめたと思います...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...彼はひとりで顏を赧くしながら...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...彼の顔はぱっと火のように赧くなった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...かれはそのために赧(あか)くなって溝板のような下駄の音を忍んであるくのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...つれの娘たちは顔を赧らめて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...赧(あか)らめた顔を俯向(うつむ)けて...
横光利一 「日輪」
...彼の顔は赧(あか)らんだ...
横光利一 「日輪」
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