...禮なき事は幾重にも赦してよ」と詞は少ないが其云ふ心には無量の深さを湛へて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...右七箇年の間夜白(よるひる)尽精相勤候付国中之仕置(しおき)大方相調百姓至迄富貴に罷成候儀乍憚非独力哉と存候依之根気疲果候且復老衰〔難〕致勤仕時節到来候故断申候哀憐愍被思召赦免可被下候左候而幸に二三年も存命〔中略〕候はゞ本望不可過之存候縦拾年弐拾年相勤候人も僅此中之七箇年には不可勝候頃日内証方より右断之段申上候処先以被召留候〔通〕返事被下候此趣を以而宜敷様願存候以上と申しました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...祭壇を設け自ら祭司の職を取りて子女の赦罪のため燔祭(はんさい)を献(ささ)ぐる如き...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...垢の跡ひとつも容赦(ようしや)しなかつた...
武田麟太郎 「現代詩」
...赦していただけませんか」女は言った...
田中貢太郎 「西湖主」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
...無礼千万な艶書(ふみ)を吾(ひと)にやったりなンぞ……もうこれから決して容赦はしませぬ」「何ですと?」千々岩の額はまっ暗くなり来たり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...死刑執行の延びるのを赦免のしるしだと思っている...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...容赦の無い処分を妻に加えて...
直木三十五 「南国太平記」
...遂に最勝四天王院供養の折大赦が行われた時...
中里介山 「法然行伝」
...けれども時に一寸(いっすん)の容赦(ようしゃ)もなかった...
夏目漱石 「明暗」
...赦してあげているのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...目の前の宙で何か透き徹って小さいものが実に容赦なくキュッキュッと廻って止った...
宮本百合子 「寒の梅」
...お赦免になるでございましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...神学者ならば宗教界の諸事件・宗門上の検閲や・赦免ないし結婚のことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おそらく赦して貰えるだろうと思った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...老人はまだ赦そうとしなかった...
横光利一 「旅愁」
...容赦(ようしゃ)なく...
吉川英治 「新書太閤記」
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