...大肌ぬぎの無礼は赦(ゆる)してくれい...
芥川龍之介 「竜」
...「軍艦であろうと同盟国の船であろうと、わが海底要塞をうかがおうとするものに対しては、容赦はないのだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...赦(ゆる)さるる事の少き者は...
太宰治 「春の枯葉」
...もう一筆と思ううちにとうとう午後の時間が容赦なくたってしまう...
寺田寅彦 「自画像」
...彼女はひどい茶碗だとは思ったが容赦してやった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...罪の赦免(ゆるし)もうけないで死んじまうなんて...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...御容赦を願います」番頭は必死になって支えてみたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...手足がついたとなると容赦もなくこき使はれるので其故か十七八に成ると驚く程立派な體格を持つやうになる...
長塚節 「芋掘り」
...鼠木綿(ねずみもめん)の着物の袖(そで)を容赦なく蜘蛛(くも)の背へこすりつけて...
夏目漱石 「草枕」
...加減も容赦もないのを見せつけられると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして今は彼が再び私を赦(ゆる)してくれたものと信じた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...赦さないだろう」ほのかに明けがたの光のさす小窓を見あげながら...
山本周五郎 「めおと蝶」
...今一度引立ててまいれッ」「……ど……どうぞ御容赦を……良助めが今日までの御奉公に代えましてあの猪口兵衛の生命を手前共にお預け下されますれば有難き仕合わせ……あの猪口兵衛めは...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...赦してほしい...
横光利一 「悲しみの代價」
...S川は依然として流れることを赦された...
横光利一 「静かなる羅列」
...「断じて赦(ゆる)せない」と...
吉川英治 「三国志」
...其許(そこもと)へ賜わる勅勘のご赦免状(しゃめんじょう)であるが...
吉川英治 「源頼朝」
...ド・ブールブラン公夫人が父君の足もとに身を投げて赦しを願い...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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