...さうしなければ此一萬千百圓で拂下げた爲に山が赤裸になつて山口が崩れる...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...赤裸にしたあげく...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...古臭い自分らの魂を赤裸になした後...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...利己心を去って赤裸に物を観じ得る人...
豊島与志雄 「野に声なし」
...赤裸になった獰猛(どうもう)な魂らであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこまで赤裸になれば人間も憎めないではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日は全く赤裸にかえって...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤裸にすべての権能を附与せんと試みる...
夏目漱石 「草枕」
...反つて異様な醜さを赤裸にしたやうなものです...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...網袋に鼠の赤裸になつたやうな小鳥が...
室生犀星 「命」
...モンテーニュが最も赤裸に自分を示しているその「旅日記」を見ても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...赤裸になった体をみせ...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...赤裸になって丞相を辱めた禰衡(ねいこう)――あの奇舌学人とは――古くから親交がありまして...
吉川英治 「三国志」
...赤裸になるやいな...
吉川英治 「三国志」
...赤裸になって陣門の近くに群れ...
吉川英治 「三国志」
...擒人(とりこ)ども六十余名の太刀物の具をはぎ取って赤裸になし...
吉川英治 「三国志」
...そして貪欲(どんよく)な自己を一そう赤裸にした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...赤裸に茜染(あかねぞめ)の下帯...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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