...スッスッと赤蜻蛉(あかとんぼ)が飛んでいる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...一つ赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛ぶ向うの畝(あぜ)を...
泉鏡花 「海異記」
...おつながりの赤蜻蛉が三組四組五組と適当なる空間をすーいすーいと飛んでいるという...
海野十三 「軍用鮫」
...この村では赤蜻蛉(あかとんぼ)が出てくるのは何時ごろからかネ...
海野十三 「地球盗難」
...そしてその赤蜻蛉が飛びながらいつも向いている方角はどっちの方だろうね」「まあ...
海野十三 「地球盗難」
...今のバッタや赤蜻蛉などを留まらせて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...野に出ると赤蜻蛉(あかとんぼ)が群れをなして飛んでいた...
田山花袋 「田舎教師」
...赤蜻蛉は数知れず透明な其翼をきらきらさせながら青々と澄渡った空にも高く飛んでいる...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...信田の籔お背戸の お背戸の赤蜻蛉(とんぼ)狐の お噺(はなし)聞かせませう糸機(いとはた)七年織りました信田(しのだ)の 狐は親狐信田の お背戸のふるさとで子供に こがれた親狐お背戸の お背戸の赤蜻蛉明日(あした)も お籔に来てとまれ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)がわずかばかり見える空を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)の行方を眺めて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見境(みさかひ)もなく人を縛りますぜ」「そんなこともあるまい」平次は相變らず赤蜻蛉(あかとんぼ)の亂れ飛ぶのを眺め乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤蜻蛉田圃に乱るれば横堀に鶉(うづら)なく頃も近づきぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)の群れであった...
山本周五郎 「さぶ」
...はげしく群れ飛ぶ赤蜻蛉(あかとんぼ)の水平動...
横光利一 「夜の靴」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)みてえに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)が今日は高くにいて藁灰(わらばい)のように太陽の面(おも)をかすめている...
吉川英治 「松のや露八」
...赤蜻蛉がすいすい現れて来ると...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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