...見るも無悪な赤肌が現れて来ることを...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...松山の赤肌に嗅がれる体臭を...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「赤肌か」と口々にささやかれる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...腰かけている赤肌の松の巨木をユサユサと揺(ゆさ)ぶった...
徳永直 「冬枯れ」
...私の魂は皮膚を剥がれた赤肌である...
豊島与志雄 「情意の干満」
...みれば罵り喚く赤肌人(あかはだびと)等が...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...後(のち)には赤肌(あかはだ)に脱け広がって...
夏目漱石 「永日小品」
...ぞっとするような赤肌をむきだしているのは悲惨だが...
久生十蘭 「春の山」
...顔面はすっかり赤肌になり...
久生十蘭 「魔都」
...いまだおれを縛りつけるあの謎よ――あの急流やあの水源からの――あの山の赤肌の崖からの――あの秋の黄金色に包みつつおれの周りをめぐった太陽からの――舞うようにおれの前を過ぎていったあの空のいなづまからの――あの雷からあの嵐からの――それこそあの雲がかたちを変えて(青い空のそこだけが)妖魔になったのを目のあたりにして――...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...足利の町屋根から数町東の岩井村の辺で赤肌をむいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...行者ものぼらないという鷲ヶ岳の赤肌へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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