...榾火(ほたび)の明(あか)りに似た赤光(しゃっこう)が...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...妙に赤光(あかびかり)のする球(たま)があった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...五 赤光日の光は僕を苦しめ出した...
芥川龍之介 「歯車」
...「赤光」や「あら玉」を著はすのは「これ卑しき心より我上手なるを知られんと……」である!しかし又芭蕉はかう云つてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...斎藤茂吉氏は「赤光(しやくくわう)」の中に「死に給ふ母」...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...「赤光」は見る見る僕の前へ新らしい世界を顕出した...
芥川龍之介 「僻見」
...リッターもまたこの中間期の長さが白光星から赤光星への過渡期に比べて比較にならぬほど短かったと考えている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかしまだそこここに日没の最後の赤光がさし込んでいた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...この特徴はすでに同じ作者の昔の「赤光(しゃっこう)」集中の一首一首の歌にも見られるだれにも気のつく特徴と密接に連関しているものではないかと考えられるのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そしてその中に、自分の火傷の跡、ひきつった皮膚や、ちぢれた耳や、赤光りの禿げや、殊にあかんべえの大きな眼が、まざまざと浮き上ってきました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...夏陽は稲佐山に落ちようとして赤光が廃虚を照らす厳粛なひととき...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...這い進む姿はその赤光を受けおぞましい影を作り...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...黄昏ちかく深紅の夏日が反映すると塔の玻璃窓のことごとくが燦然たる赤光を放つことも亦美しい奇観であつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...さうしてそれらをうたつた斎藤茂吉の悲哀な短歌が『赤光』だか『あらたま』だかには入つてゐたけれど――手許の二冊とも散逸してしまつていま俄におもひだせない――...
正岡容 「大正東京錦絵」
...健康そのもののように赤光りする顔つきは...
夢野久作 「復讐」
...花は印度(いんど)の太陽の赤光(しやくくわう)を懸けたり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...十二もしこの玉から彼が苦心の赤光(しゃっこう)が放てなかったら...
吉川英治 「銀河まつり」
...かつて見ない真の赤光に眼を射られて...
吉川英治 「銀河まつり」
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