...赤インクの海が出来た...
海野十三 「地球発狂事件」
...それより後の日附の書き加えが幾つかあったが、とりわけ、赤インクで書いた十字記号が三つあって、」――その二つは島の北部に、一つは南西部にあり、この後の十字記号のそばには、同じ赤インクで、船長のたどたどしい筆蹟とはよほど違った」小さな、綺麗な手蹟で、「宝の大部分はここに...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まるで水鉄砲で赤インクをとばすように私の傷口から血が噴いて...
永井隆 「長崎の鐘」
...ぶるさげていった赤インクの大きな壜を...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...その辺の田だの桑畑だのには、赤インクだの、黒インキだの、ベニガラを塗ったのだの、白色レグホンの、雛がたくさん餌を漁っていた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...スタンプ用の赤インクを...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...「これだよ……」嵬はまだなまなましく赤インクのついてゐる手を出して見せた...
堀辰雄 「顏」
...僕の口の中へ無理に赤インクを注ぎ込まうとしてゐるのを...
堀辰雄 「死の素描」
...自分の血になんだか赤インクが混つてゐるやうな氣がしてならないのだ...
堀辰雄 「死の素描」
...赤インクを持つて大書された淋漓(りんり)の文字が現はれた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...朝子は赤インクでそれをなおしながら...
「一本の花」
...赤インクでよごれた手が気持わるいので...
「一本の花」
...日章旗と祝出征という字を赤インクで描いた紙に...
「鏡の中の月」
...勉は中指に赤インクのついている手で親父からの手紙を縦に引裂きながら...
「小祝の一家」
...一番気に入っていたのに赤インクで(1)とノートがあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その「詩集」の部分は赤インキで抹消し、その備考欄には、同じ赤インクで、次のように記されてあった...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...赤インクにて花を描(か)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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