...私たちは赤の他人だから、そんなに心配しないでいいよ...
...彼女には赤の他人のような感覚があった...
...この人は赤の他人なので、口を出す資格はない...
...彼は赤の他人だと思っていたけれど、実はとても親切だった...
...赤の他人同士でも、話をしてみると意外な共通点があるものだ...
...しかし、それらは皆、多少なりとも私と交渉のある人々でございますが、この頃では、赤の他人の癖に、思いもよらない侮辱を加えるものも、決して少くはございません...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...赤の他人であって親の様に思われ子の様に愛するということは...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...何を聞いてもすべての物が自分とは赤の他人のようでさっぱり親しみを感じなかった...
相馬泰三 「六月」
...この御婦人と赤の他人の関係とは...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...赤の他人の彼女になんの要求も持ち出さずに金銭を与える藤三に対して...
富田常雄 「刺青」
...自分の生きているうちは、どうやらこうやらやって行くが、明日も知れぬ病身になってみると、せっかく築き上げた大身代を、甥や養女や、赤の他人に、熊鷹(くまたか)に餌(えさ)を奪われるように滅茶滅茶にされてしまうのが心外でたまらなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亭主の文七も別れて了へば赤の他人ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お駒は?」「師匠の世話をしていますよ」まだ一本になったばかりのお駒が、赤の他人の、初老近い幇間(たいこもち)の世話を焼くのは、余程どうかした心掛けでなければなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――赤の他人に危ないところを助けられたと思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其処へ出雲の国から訪ねて来た赤の他人の岩太郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤の他人(たにん)の親子を見ると...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...もう赤の他人よりもひどい無関心さしかない...
林芙美子 「浮雲」
...今では赤の他人なんだから...
久生十蘭 「魔都」
...ナニ縁を断(き)ッてしまえば赤の他人...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何故一念発起して赤の他人になッ了(ちま)えといわぬ...
二葉亭四迷 「平凡」
...赤の他人同士で握手した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...まるまる赤の他人でもない筈だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...赤の他人ばかりの中の...
横光利一 「夜の靴」
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蝕まれた 厭倦 惚れて通えば千里も一里
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