...僕は円タクの窓越しに赤さびをふいたトタン屋根だのペンキ塗りの板目だのを見ながら確か明治四十三年にあった大水のことを思い出した...
芥川龍之介 「本所両国」
...赤さびた鉄骨林の上...
大江鉄麿 「河の上の職場」
...赤さびの鉄片(てっぺん)や...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...赤さびた杉の木が目につきました...
土田耕平 「峠」
...赤さびた杉の木が目につきました...
土田耕平 「峠」
...そこに赤さびの出た定紋入(じょうもんい)りのボタンが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...焔にあぶられた電車の架空線の電柱の赤さびの色や...
寺田寅彦 「柿の種」
...長い間雨ざらしになっているらしい鉄の構造物はすっかり赤さびがして...
寺田寅彦 「写生紀行」
...捨てられた赤さびた鑵詰の匂いをかぐと...
林芙美子 「美しい犬」
...アルミニュームのやかんにすっかり赤さびがついて湯の出がわるいわるいとお母さんが云っていらしたので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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