...五代目白猿(はくゑん)に贔屓(ひいき)にされ...
饗庭篁村 「隅田の春」
...吉川さんは妹を大変贔屓(ひいき)にしてくれました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...彼は贔屓客に貰つた御祝儀のなかから幾らかを無雑作に包んで羽州山の前に出した...
薄田泣菫 「茶話」
...俗な身贔屓すぎてお笑ひなさるかも知れませんが私などには...
太宰治 「右大臣実朝」
...どうぞ御贔屓に……スタイルも極(ごく)斬新(ざんしん)でございます」彼女はそうも云って...
徳田秋声 「あらくれ」
...如何に贔屓眼(ひいきめ)に見ても――いや此では田舎者扱いさるゝが当然だと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...クリストフがセシルを贔屓(ひいき)にしてることを知って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...贔屓(ひいき)にしようというのじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつしか米友とムクとの贔屓(ひいき)になって声援をする...
中里介山 「大菩薩峠」
...贔屓(ひいき)を払っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう言って尾張をそしるもあれば尾張贔屓(びいき)もあるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっともこれは少し贔負の引き倒しの説かもしれない...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...太閤秀吉に贔屓されて...
野上豊一郎 「演出」
...お信さんとお夏さんは品吉さん贔屓(びいき)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あての昔の贔屓(ひいき)のお方がおましてな...
火野葦平 「花と龍」
...贔屓目(ひいきめ)は妙なものにて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...贔屓(ひいき)も...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...菊五郎の秀吉のみを大に褒めしは例の片贔負(かたびいき)なり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
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