...正しい葉にしろ贋の葉にしろ葉の収斂性の物質によって抽出液はインキになるからである...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...或は又クレオパトラの金髪だのも(勿論これは贋物である)交つてゐたのに違ひない...
芥川龍之介 「僻見」
...しかし葉子から見るとそれはみんな贋物(にせもの)だった...
有島武郎 「或る女」
...あるいは何かのきっかけで生じた贋(にせ)の記憶なのか...
梅崎春生 「幻化」
...絵具(えのぐ)でかいた贋物(にせもの)だったんだ...
海野十三 「少年探偵長」
...当時なお貨幣贋造は死刑をもって罰せられたものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...贋首を討ってよかった...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...あの金鎖りは贋物(にせもの)である...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...作者或は筆者の人格なり氣質なりの現れ出ない贋造の文章に文章としての生命や面白味は全然ないのである...
南部修太郎 「氣質と文章」
...「贋者(にせもの)ツ」と彈(はじ)き上げられたやうに起ち上がります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御墨付は贋物だぞ」「エッ」「出発は明日に迫っている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃御府内にチヨイチヨイ贋金(にせがね)が現はれるんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...贋造貨幣(がんざうくわへい)犯人の一番むづかしい使用法が巧妙で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もっとも贋金遣いを縛った褒美の金は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小判の贋物(にせもの)が出るといふ話」「そんな噂もあるやうだな」「大判小判などといふものは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それほどの事をする贋金使ひの人相を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...残り半金を贋貨引換にあてることで二大問題をいっきょ解決するがよろしい――という...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...自分の贋物的(にせものてき)な根性(こんじやう)が...
林芙美子 「浮雲」
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