...悠然として頭顱を源家の呉児に贈るを見る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...日本で物を贈る方法が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...兄に贈るべきマスクを入れた包みを...
海野十三 「空襲葬送曲」
...須磨にて虚子の東帰を送る贈るべき扇も持たずうき別れ 子規余は此の句に送られて東(ひがし)に帰った...
高浜虚子 「子規居士と余」
...(これは久松(ひさまつ)家及び諸俳人に贈るため)とにかく『ほととぎす』発行に就きては鳴雪翁一番大得意也...
高浜虚子 「子規居士と余」
...訪問して行った甲なる俳人が先ず挨拶の一句を贈る...
高浜虚子 「俳句への道」
...それを雪子と妙子との連名で贈ることにした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今日の四時何十分とかに出発する人々に贈るのだということがわかってからやっと針が動き始めて間もなく出来上がった...
寺田寅彦 「千人針」
...贈るも彼れの戰鬪を後にしわれは退きて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...黙って贈ることにしよう...
豊島与志雄 「未来の天才」
...」マリユスはその手紙を贈るについて二つの目的を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...基督教の洗礼をだに受けたことのないものが、この贈物を購(あがな)い、その宗旨の何たるかを問わずして、これを人に贈る...
永井荷風 「西瓜」
...七月短歌會那須の野の萱原過ぎてたどりゆく山の檜の木に蝉のなくかも豆小豆しげる畑の桐の木に蜩なくもあした涼しみ露あまの川棚引きわたる眞下には糸瓜の尻に露したゞるも芋の葉ゆこぼれて落つる白露のころゝころゝにのなく青壺集わすれ草といふ草の根を正岡先生のもとへ贈るとてよみける歌并短歌久方の雨のさみだれ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...*「遠方の友吾に双鯉魚を贈る...
牧野信一 「素書」
...自ら鵬斎に贈る詩を賦し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...優しさを物贈る手に籠め給へ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そうしてこれより深く希望を民衆に贈る音ずれがあろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...美辞麗句の頌(たたえ)を贈るのが世間の慣いではあるにしても...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索