...我は穉(をさな)かりしとき寫しつる畫など取り出でゝ、み館にもて往き、小尼公に贈るに、しばしはそれもて遊び給へど、幾程もあらぬに破(や)り棄て給ふ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...(これは久松(ひさまつ)家及び諸俳人に贈るため)とにかく『ほととぎす』発行に就きては鳴雪翁一番大得意也...
高浜虚子 「子規居士と余」
...渋谷慈鎧座主に贈る...
高浜虚子 「六百句」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として審査の諸先生に松蕈(まつたけ)などを贈るとかの噂(うわさ)も有之...
太宰治 「花吹雪」
...どうせ贈るなら好いものをあげたいから...
徳田秋声 「仮装人物」
...その胸間を察し送別の詩作を贈る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...某女史に贈る返書の末に...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...旅人に呉竹色の羅を人贈る夜の春の雁がねチチハルの大人呉俊陞の若い夫人李氏に招かれ嫩江の畔の水荘に一夕を過した時...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私(ひそ)かに食物菓子などを贈るという有様なれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...更に英人ジェレミー・ベンサムより合衆国人民に贈る書と題する一冊子を公刊して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ジョウがそれを贈るために...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その百姓苅り終る時またその隣りへその束を贈る...
南方熊楠 「十二支考」
...前斎院へそれを贈るのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恒心社同人の贈る所で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼らは自ら用いたき品を人々に贈ることができた...
柳宗悦 「工藝の道」
...吉凶ともに人の家へ青物を贈るが...
柳田國男 「食料名彙」
...駅長森田成之君に贈る...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...鞍馬の遮那王(しゃなおう)様へ贈るといって...
吉川英治 「親鸞」
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