...毎月質素な茶色の袋に...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...書斎の机でも寝室でも意外に質素なもので驚きました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...生活も質素な幾年かを...
徳田秋声 「仮装人物」
...むかし待乳山の岡の下には一条(ひとすじ)の細い町があって両側に並んでいる店付の質素な商店の中には...
永井荷風 「水のながれ」
...ただ一つ質素な板囲(いたがこい)の小さい家があった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...コッティジ風の帽子の質素な飾りに目を留めたりするのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...蓄音器をかけさせながら質素な舞踏會を催した...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...質素な服を着た女店主が答えて言うことに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...女性は質素な身なりで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...質素なひだ飾りが二すじほど付いているなりのイエニーの顔は...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...ごく普通の道、簡単な法、単純な技、質素な心、それだけで器を現すには充分である...
柳宗悦 「工藝の道」
...貧しい質素な世界からの贈物なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...しかし吾々はもっと質素な意味で...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「……ずいぶんご質素な物を着ておいでなさるのね...
山本周五郎 「菊屋敷」
...質素な黒い洋服をハッキリと思わせる条件がいくつもある...
夢野久作 「暗黒公使」
...上流の方には京都の下加茂の森に好く似た中島(なかじま)があつて木立(こだち)の中に質素な別荘家(や)が赤い屋根を幾つも見せて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...質素な身なりであった...
吉川英治 「剣の四君子」
...草庵に質素な生活をしていたし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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