...質素な服装が断じて制服ではないのにかかわらず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...けれどもその葬儀はやはり質素な葬儀であった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...前述の通りのように至って質素な...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その老女が何といふのか甚だ地味で質素な青味がかつた色合の扮装で正面にうづくまるやうにこごみ加減に下に居て長い間じつとしてゐる姿には...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...札幌などの幼稚園と殆んど変らない質素なお部屋で...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...ただ一つ質素な板囲(いたがこい)の小さい家があった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...然し落ち著いた感じのする質素なテエブルと二三脚の粗末な椅子が置いてあるばかりで...
「修道院の秋」
...素顏のまゝの質素な樣子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...質素なくせに、どこかひどく金目のかかった暮しをしている佐五兵衛の家の中を、珍しそうに眺めまわしている様子などは、ガラッ八の眼から見ると、日頃の平次のたしなみにはないことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思ひの外質素な生活(くらし)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思いの外質素な生活(くらし)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身扮(みなり)は木綿物の至つて質素なもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...態と質素な服をつけ...
松永延造 「ラ氏の笛」
...やはり節制質素なのであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...質素なものは美の世界においても讃えられていいのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...そんな質素な道具がまだ保存せられてあるのに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...じつにご質素なものでしかない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...藤村の質素な住宅に対する執着が...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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