...決して立派な賢い人間ではなく...
犬養健 「愚かな父」
...殿様がこの場合鳴門の瀬戸を思ひ出したのは賢い方法で...
薄田泣菫 「硯と殿様」
...そして賢い方なのでしょう」と...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...狩猟にいわゆる賢い犬であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしも眼から鼻へ抜けるようなあの子の賢いのに感心して...
中里介山 「大菩薩峠」
...醜いのと才能の無いのは、左近倉平の方で相手にしませんでしたが、かりそめにも美しいか、賢いか、若い女らしい魅力が少しでもある限り、硝子(ガラス)窓へ入れて、錠をおろして置いても、左近倉平の冒涜の手を免れようは無かったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...佐吉は悪賢い人間だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...賢い番頭に限ることさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笑ってすますほうがもっと賢いやりかたなんだわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...非常に賢いけれど猟には向かない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...賢い方法で悪党をきりきり舞いさせたとか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...賢いと自負している男達の中にはまだまだ小慧しい小細工を弄し政治界等に勢力を張ろうと懸命になっているものがありますが...
宮本百合子 「家庭裁判」
...賢い人にも気に入りましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己(おのれ)を利するようにそれを利用しようと努めるのが賢いのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...より賢い叡智(えいち)が自然に潜(ひそ)むからです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...強いてある一人の賢い者が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...彼は賢いぞ」――そのつもりでいます...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――兄高氏とちがって、弟は、年に似げない分別者、賢い性(さが)、と見ていたのは、女親の甘さだったのか...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??