...従ってこれは「名物」だからと買って賞翫する気にはなれない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...苟も美術として之れを賞翫(しやうぐわん)するにあたり...
綱島梁川 「国民性と文学」
...その代り沙翁の劇を賞翫(しょうがん)する態度でかかってはならぬ...
夏目漱石 「作物の批評」
...もしくは滑稽踊(こっけいおどり)として賞翫(しょうがん)されているらしい...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...美術の賞翫者の範圍も亦大に擴がり...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...こんな異品をひとところに蒐めて作りその花を賞翫しつつ槿花亭の風雅な主人となった人をまだ見たことがない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...誰にも能(よ)く分る句にてしかも理想を含みたれば世人には賞翫(しょうがん)せらるるものと覚えたり...
正岡子規 「俳諧大要」
...バエイエ人が賞翫する由(リヴィングストンの『宣教紀行(ミショナリ・トラヴェルス)』三章)このついでに受け売りす...
南方熊楠 「十二支考」
...支那や後インドで※蛇肉(ぜんじゃにく)を賞翫(しょうがん)し...
南方熊楠 「十二支考」
...それが一同に羅摩の艶妻を賞翫せんとて奪い去ったのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...アンドラの王は臣民の新婦を最初に賞翫(しょうがん)する権利あり...
南方熊楠 「十二支考」
...自然成熟の粳米を採り還って満腹賞翫したので...
南方熊楠 「十二支考」
...これを蜜喞(みつしつ)といいて賞翫するとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...これは非常に上品で高貴の人の賞翫(しょうがん)を受けるそうだ...
村井弦斎 「食道楽」
...僕も昨夜(ゆうべ)章魚(たこ)の柔煮(やわらかに)や薩摩芋(さつまいも)料理を賞翫(しょうがん)したが直段(ねだん)の安い品物を美味く食べるのは実に経済主義だ...
村井弦斎 「食道楽」
...中川も一々賞翫(しょうがん)して自分の主張せし五味の調和説が迫々行われんとするを悦(よろこ)び「小山君...
村井弦斎 「食道楽」
...それを風景とは掌に載せて賞翫すべきもののように考えた人々が...
柳田国男 「雪国の春」
...空坪此地の景勝を巡りて賞翫する事一方ならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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